「契約はありえない!」ヤンキース地元メディアがバウアーの電撃獲得に猛反発 “問題児”のレッテルが夢の障壁に?

2023年11月24日(金)5時30分 ココカラネクスト

DeNAで異彩を放ったバウアー。今オフの彼の去就は米球界でも大きな注目を集めている。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 メジャーリーグは今オフも大物選手たちの去就に関する話題が活況を呈している。

 ありとあらゆるニュースが飛び交うなかで、エンゼルスからFAとなった大谷翔平をはじめ、ともにポスティングによる移籍を狙う山本由伸と今永昇太など、多くの日本人選手がクローズアップされている。いずれも大型契約が見込まれる彼らの動きには、文字通り世界が熱視線を向けていると言っていい。

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 そんな米球界のストーブリーグにあって、NPBからの復活を果たそうとする助っ人の動向も注目を集めている。トレバー・バウアーだ。

 膨れ上がった注目に値するだけの活躍を日本で発揮した。今年3月にDeNAと電撃契約を締結したバウアーは1軍で19試合に先発。故障離脱を余儀なくされる時期もあったが、10勝を挙げると、防御率2.76、WHIP1.15、QS率78.95%と上々のスタッツを記録。まさしく大車輪の働きを見せた。

 すでにDeNAとの単年契約は満了。今オフの動向については白紙の状態であるものの、複数の米メディアはバウアーがメジャー復帰に向けた動きを見せていると報道。さらに同選手の代理人も複数球団と面談を行っているとX(旧ツイッター)上で公表している。

 実力は全く錆びついていない。ゆえに単純に技量だけで見れば、やはり引く手数多の存在ではあるだろう。しかし、2021年に知人女性に対するDV禁止規定違反でメジャーリーグ機構から324試合の長期の出場停止処分(その後、処分は194試合に短縮)を受けたバウアーには、いまだ素行に対する懸念が米球界内ではあるという。

 ニュージャージー州に拠点を構えるニュースサイトの『NJ.com』のランディ・ミラー記者は、「今オフにヤンキースが獲得すべき選手が誰なのか」を論じる記事内で「投手陣にトップクラスのタレントが必要なのは間違いない」と強調しつつも、一部で“獲得候補”として挙げられるバウアーに話が及ぶと、「ヤンキースがバウアーと契約するなんてありえないよ!」と断じた。

「バウアーとの契約はありえない。ウルトラC級の出来事だ。彼は324試合の出場停止処分を受けるに至った騒動の前から、どこに行っても嫌われていた。ゲリット・コール(ヤンキースのエース)は彼とチームメイトだった大学時代に不満を覚え、よく揉めていたと聞くよ。それにヤンキースはドミンゴ・ヘルマンとジミー・コルデロというMLBから家庭内暴力の規定違反で出場停止処分を受けた投手への対応に追われたばかりだ。それだけで、バウアーとの契約をちらつかせる組織的な動きを終わらせるには十分だろう」

 すでに問題となっていた知人女性とは和解が成立。出場停止処分も解けており、メジャーでプレーするうえでの実質的な障壁はない。しかし、自身に染み付いた「問題児」のレッテルが、バウアーの夢を阻む可能性があるのかもしれない。

 果たして、日本球界で異彩を放った32歳の助っ人は、母国復帰の希望を叶えられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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