BMW&アウディ首脳が特別交流戦を評価。「継続していくために、さまざまなことに解決策を見出す必要」

2019年11月25日(月)19時9分 AUTOSPORT web

 11月22〜24日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』。スーパーGTとDTMドイツ・ツーリングカー選手権が長年に渡って協議を重ねた末、ついに実現した“ドリームレース”を終え、DTM側から参戦したアウディ、BMW両首脳がイベントを評価した。次回開催に向けても課題を挙げつつ前向きなコメントを残している。


 統一車両規則『Class1(クラス1)』を採用しているスーパーGTとDTM。今回の特別交流戦にはスーパーGTのGT500車両が15台、アウディが4台、BMWが3台の合計22台が参戦し、シリーズ外のイベントとは思えない手に汗握るバトルが繰り広げられた。


 特別交流戦について参戦したスーパーGTドライバーからは、スプリントレース、ワンメイクタイヤ、インディリスタートなどシリーズ戦と異なるフォーマットも相まって肯定的な声が多く聞かれた。


 また観客動員数も、金〜日曜日の3日間合計で5万1800人と公式発表があった。レースウイーク最初の2日間は雨で転向が不安定だったことを踏まえても多くのレースファンが現地でバトルを目の当たりにしたことになる。

BMWモータースポーツのイェンス・マルカルトと話しこむアウディ・モータースポーツ代表のディーター・ガス


 BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は「日本とヨーロッパのファンは、このような迫力満点のレースを待ち望んでいたことだろう。時おり、レースは混沌とした展開にもなったが、それこそファンが見たいと望んでいたものだろうしね」と特別交流戦を評価している。


「今回富士スピードウェイを訪れたことは、我々にとって間違いなく価値のあることだった。(3台のBMW M4 DTMをオペレートした)BMW Team RBMとバート・マンパイ代表に感謝したい。素晴らしい働きで3台のマシンを最高の状態に仕上げてくれたし、ピット作業も見事だった」


「ツーリングカーレースを世界にアピールする最高の機会になった。スーパーGTとDTMのジョイントレースは役目を充分に果たし、新しい“スーパーレース”を生み出すことが可能だと証明してくれた」


「今回の“ドリームレース”は成功したと言っていいだろう。早く次を開催したいくらいだ」


 アウディ・モータースポーツ代表のディーター・ガスは「ふたつのシリーズはもちろん、モータースポーツ界にとっても素晴らしい週末になったと思っている」とコメント。継続開催に向けて前向きな姿勢をみせつつ「現実的な予算など、さまざまなことに解決策を見出す必要がある」と課題もあると述べた。


「土曜日も日曜日も、見ごたえのあるレースが繰り広げられた。レース中もコース各所でバトルが繰り広げられた。なにより長い年月を経て、ついにこのイベントが実現したことがうれしいよ」


「この週末、サーキットには多くのファンが訪れてくれたし、いろいろな人から『次の交流戦はいつなんだ』と聞かれた。ただ、その話をする前に一度、今回のイベントについてしっかりと精査しないといけない。GTAや日本の自動車メーカーと対話を続けながらね」


「このイベントを継続していくためにも、現実的な予算など、さまざまなことに解決策を見出す必要がある。今回、我々アウディは4台体制で富士に臨んだが、投入した資金は一回限りのイベントに対しては大きすぎるものになっている」


「少なくとも予算については、現実的かつ手頃な額を見つけ出す必要があるだろう」

小林可夢偉のBMW M4 DTMとロイック・デュバルのBMC Airfilter Audi RS5 DTM
富士に持ち込まれた3台のBMW M4 DTM


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