“韓国のイチロー”は吉田正尚よりも評価されるか? 韓国紙が説いたMLBでの可能性「メジャー球団からの関心は想像以上」

2023年11月26日(日)7時0分 ココカラネクスト

今春のWBCではダルビッシュから痛烈なヒットを放ち、会場を沸かせたイ・ジョンフ。その挑戦に熱視線が注がれている。(C)Getty Images

「挑戦しに行くのだから、いつか韓国に戻ることを考えるのは贅沢だと思う。なんとか死に物狂いで、生き残るという気持ちで適応したい」

 韓国球界の至宝は、メジャー移籍に並々ならぬ覚悟を持っている。KBO(韓国プロ野球)リーグの強豪キウムに所属するイ・ジョンフだ。

【動画】気迫のバットフリップ! イ・ジョンフのかっこよすぎる確信弾を見る

 去る11月2日にメジャーリーグではフリーエージェント(FA)となる選手たちが正式に公示され、各国球界で有力選手たちの動向が活発化。そのなかでイ・ジョンフはポスティングでの移籍に向け、着々と準備を進めてきた。

 かつて中日で活躍したイ・ジョンボム氏を父の持つサラブレッドは、類まれな野球センスから「韓国のイチロー」とも称される天才肌だ。米スカウトの評価も上々で、すでにジャイアンツ、ヤンキース、パドレスの3球団が獲得に興味を示している。

 契約を結んだ大物代理人スコット・ボラス氏も「守備の能力もあるし、パワーも十分にある。彼はK-POPのような風をメジャーにもたらすはず」と太鼓判を押す25歳は、大型契約も見込まるなど、今オフの移籍市場における注目株であるのは言うまでもない。

 そんな天才打者の動向は、母国メディアでも大きな注目を集めている。日刊紙『朝鮮日報』は、米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』による「いまだ全盛期ではなく、ここから頂点を目指していく選手」との評価を伝えたうえで、「メジャーリーグ球団からの関心は想像以上だ」と驚嘆。さらに「今年は怪我に苦しんだが、彼に向けられるアメリカからの視線は楽観視したものが多い。可能性は開かれている」と前向きな期待を寄せた。

 また、同紙は昨オフにオリックスからポスティングをし、レッドソックスと5年9000万ドル(約126億円)の大型契約を結んだ吉田正尚との比較も展開。イ・ジョンフの契約金を5年5000万ドル(約74億円)とする『MLB Trade Rumors』の予想を紹介し、こう綴っている。

「イ・ジョンフが、韓国のプロ野球よりも水準が高い日本で突出した成績を残した吉田よりも打撃面で評価を得るのは難しい。しかし、守備面に関しては30歳の日本人よりも高い評価を得ている。さらにイ・ジョンフの方が潜在能力の高さがあるという見方も強い」

 これまで韓国球界からポスティングでメジャー移籍を果たした選手の史上最高額は、2012年にリュ・ヒョンジンがドジャースと結んだ6年3600万ドル(約30億円※当時のレートによるもの)。これをイ・ジョンフは超えると見込まれているが、果たしていくらとなるか。山本由伸や今永昇太らアジアからポスティングを決めた選手たちの動向とともに注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「イチロー」をもっと詳しく

タグ

「イチロー」のニュース

「イチロー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ