「花道を飾りたい」RAYBRIG NSX-GTラストランで迎える最終決戦と山本尚貴の覚悟

2020年11月27日(金)20時35分 AUTOSPORT web

 100号車TEAM KUNIMITSUのメインスポンサーとして26年間チームを支えてきたRAYBRIG(レイブリック)が今週末のスーパーGT第8戦富士でラストランを迎える。スーパーGTファンにとっては馴染みのあるレイブリック・ブルーが見納めとなるが、RAYBRIGとともに9シーズンに渡って苦楽を共にしてきた山本尚貴にとっても、今週末は特別な1戦になる。RAYBRIGのラストレースそして、ランキング4位でチャンピオンを争いを迎える今週末について聞いた。


「レイブリックさんの今回の件については、とてもひと言では言い表せないですね。もちろん、いいニュースではないですし、その一報を耳にした時は正直、寂しさと残念な気持ちがありました。でも、何ごとも始まりがあれば終わりがあるものですし、時代は常に動いているので変わっていかなければいけないものもあります。残したくても残せないものもありますけど、終わったということは、何かが始まるきかっけにはなりますので、悲観することよりも26年もの間、ひとつのチームにこれだけ長くサポートしてきれくれたことに対しての大きな感謝の気持ちを改めて感じました」


 単なるスポンサーとしての関係だけではなく、RAYBRIGは山本尚貴にとってはドライバー人生をサポートしてくれたパートナーでもある。


「RAYBRIGというロゴを背負って走ってきたドライバーは僕だけではなくて何人もいますし、そのドライバーたちが国内外で活躍してきたので、僕を含めてプロのレーシングドライバーとして育ててくれたRAYBRIGさんには感謝の思いしかないですね。いつも頑張って走っていますが、今回は花道を飾れるようにRAYBRIGの看板を背負ったひとりのドライバーとして、ベストの走りをし続けたいと思います。自分のためでもあるけど、今回はRAYBRIGさんのためにという思いは強いですね」


「おそらく、国さん(高橋国光監督)よりもRAYBRIGというロゴを付けて走ったドライバーとしては僕が一番長いと思うんですよね。そんな名誉なことはないですし、本当にこのRAYBRIGのロゴを付けて走ることができた9シーズン、感謝の気持ちでいっぱいです。その感謝の気持ちをしっかり今回の最終戦、結果で恩返ししたいなと思っています」


 その最大の恩返しとはもちろん、逆転でのタイトル獲得だ。


「今回、チャンピオン候補が多い僅差の状況ですが、僕たちのアプローチは変わりません。むしろ、追い上げる方が気持ちは楽ですし、失うものは何もない。2位、3位で終わるくらいだったら気持ちとしてはリタイアした方がいいと思っているくらい覚悟を持って、勝つこと以外は考えていません」


「覚悟を決めているチームがあるというのは、ライバルにとっても怖い存在になると思います。それくらいの気持ちで最終戦に臨むので、メチャクチャ楽しみです。とにかくベストを尽くして100号車らしい、いい戦いをしたいと思います」


 RAYBRIGブルーのNSXとTEAM KUNIMTISU、特別な一戦のゆくえは果たして──。

100 TEAM KUNIMITSU
山本尚貴/牧野任祐
レーシングスーツ:ARD


100号車のガレージに掲げられた特別ボード

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