原巨人 「年俸2億の育成選手」に指揮官が漏らした「本音」

2022年12月1日(木)11時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 意地を見せられるか。巨人の梶谷隆幸外野手(34)が30日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサインした。

 昨年10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受け、今年5月には左膝内側半月板の手術を行い、今季出場はなかった。チームが苦しむ中、力になれなかったことで「取っていただいて、チームに申し訳ないという思いが強い。とにかくケガを治してチームのために全力を尽くすだけ。2年間働けていないので、ジャイアンツのために仕事をしたい」と神妙な表情を崩さなかった。

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 DeNAから2020年オフにFA移籍、4年契約を結ぶ中、2年目シーズンが一軍出場なしとなった。育成選手から再出発となったことも話題を呼んだ。現在はジャイアンツ球場でリハビリに励んでいるが針のむしろ状態が続いている。

 すでにオフに入ってからは外野手ばかりか、増田陸、増田大といった、本来内野手の選手が外野での定位置獲りを目指すと続々と宣言している。不動のセンターだった丸を右翼へコンバートするプランも進むなど、V奪回へ向け、着々と「血の入れ替え」が進む中でここ2年働いていない梶谷に向けられる目も厳しさを増している。

 
 それを示したのが指揮官だった。元巨人で原監督の腹心としてヘッドコーチも務めた岡崎郁氏の公式YouTubeチャンネル「アスリートアカデミア」にシーズンオフに入って出演した「原監督による2022年ジャイアンツ総括 坂本勇人の処遇を語る」の回の中で、原監督はシーズンを振り返って「監督史上、いちばん悔しいシーズンだった」と率直な心情を明かした。主力、中堅選手に対して「だらしなかった」と断罪した上で、さらに故障で一軍出場がなかった梶谷について言及する場面もあった。

 来季へ向けての戦力補強について話題が及ぶ中、本来トップバッターとしての役割を期待した梶谷について「今のところ梶谷はもう、けがを治しに(球場に)来ているみたいな感じだから」と苦笑いで語る場面があった。

 この指揮官の発言にはこんな声もある。

 「昨年も大事な終盤の争いで梶谷の合流を待っていたが、腰を痛めた。今年も坂本を故障で欠き、チームが苦しい中、今か今かと待っていたが、今度は膝を痛めた。さすがに呆れているのではないでしょうか」(放送関係者)

 今季は梶谷以外にも坂本など主力でコンディション不良な選手が目立った。「シーズン通して戦える体」をまず起用の第一条件に挙げる原監督からすれば、誤算続きの1年だったに違いない。

 梶谷にしてもFA砲として期待を集めて入団した以上、このままでは終われないだろう。現在はランニングやティー打撃を行うまでひざの状態は回復しているという。

「2月1日に体が動けるように持っていくプランでやっている」と腕をぶす。激戦区となった外野のポジションを再び奪い取れるか、自身のプライドを賭けた戦いが始まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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