ハミルトン、BRDC授賞式で「F2のほうが良いレースをする」とF1の現状に苦言

2017年12月9日(土)12時4分 AUTOSPORT web

 ルイス・ハミルトンは、F1は正しい方向に向かっているものの、接近戦ではF2にも劣っていることは異常だと考えている。


 4度のF1世界チャンピオンのハミルトンは、今シーズンの活躍が高い評価を受けてふたつのBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)賞を受賞し、CEOのチェイス・キャリーも出席するなかF1の現状について語った。


 他の誰もが思うように、ハミルトンもまたエンジン音の大きなマシンと、現在のF2の大きな特徴となっているような接近戦を望んでいる。


「レースドライバーの観点から言えば、カートのようにもっと接近したレースができるようになりたい」とハミルトンは語り、以下のように続けた。


「カートレースは、いまだにレースとしては最高の形なんだ。なぜなら皆お互いに接近して追いかけあうからね」


「今年のマシンは今までで最高だよ。次のステップを見据えてロス(・ブラウン)とチェイスとチームは、2021年の次世代マシンがさらに素晴らしくなるよう、本当に熱心に取り組んでいる」


「もっとマシンのサウンドが大きくなるといいね。もっと大きいタイヤを履くこともできるだろう。昔ジャッキー(・スチュワート)は大きなタイヤを使っていたのに、なぜ僕たちのタイヤは小さいのだろうか? ダウンフォースを減らしたら、もしかすると接近したレースができるかもしれない」


「GP2とかF2とか、その他のどんなカテゴリーでもいいけれど、そういったシリーズの方が大きくて良いサウンドを持ち、良いレースをし、より接近して競い合うべきだという道理はない」


「そして、それこそが僕たちがどうにかしてF1に取り入れなければならないものなんだ。他のクラスよりもまだ速いうちにね」


 32歳のハミルトンは、ショーを向上させるというリバティ・メディアの努力は認めるとしながらも、世界規模での認知度という観点から、F1は他のスポーツに追いつくための努力が必要だと考えている。


「F1は他のスポーツより少し遅れている。とても特別なスポーツなのにね」


「NFLやサッカーを見てみるといい。世界規模で言えば少しだけF1よりも認知度の高い、こうしたスポーツに目を向けるべきだ。僕は、F1にはそうしたスポーツと同じくらい大きくなる余地があると思う」


「チェイスとリバティのチームが参加したことは素晴らかった。彼らは今年、このスポーツのことやファンが求めるものを学びながら、F1にまったく新しいものを持ち込んできたんだ」


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