「レギュラー取るまで遊びはちょっと考えたほうがいい」 DeNAの期待株・森敬斗に球団OBから厳しい目が向けられる理由とは

2022年12月9日(金)17時6分 ココカラネクスト

 2022年のプロ野球も各球団とも多くの若手選手の台頭が目立った。20代前半の選手がレギュラーを獲得するケースがみられ、リーグ制覇したヤクルトでは遊撃の定位置を奪った長岡、日本シリーズでも強心臓を発揮した2年目捕手の内山などが出てきて、大いにファンを沸かせた。

 そんな今後が楽しみな若武者たちには、球界OBからも様々なコメントが寄せられている。

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 さらなる期待や、叱咤激励を送っているのはかつて、大洋(現DeNA)で長くレギュラーを務め、日本代表のコーチも務めるなどした野球評論家の高木豊氏だ。自身のYouTubeチャンネル「TAKAGI YUTAKA BASEBALL CHANNEL」で12月7日に配信となった「【若手選手の通信簿】今シーズン期待した若手選手達の評価と課題について語ります!」の中で今季の若手選手の活躍を振り返り、さらに後輩となる選手には自身の経験を交えエールを送っている。

 高木氏がまず取り上げたのは、高卒3年目、ヤクルトの長岡秀樹内野手(21)。遊撃のレギュラーとして定着、今季はゴールデン・グラブにも輝いた。「期待通りにやってくれた」と称えており、また最多安打のタイトルを獲得した中日の、岡林勇希外野手(20)にも「100点」「立派だよ。よく頑張ったよね」と褒めちぎった。他にもそれぞれの球団の若手選手へのコメントを続けた後、DeNAでプロ3年目となる森敬斗内野手(20)を取り上げた。

 森は今季、遊撃手としてレギュラー定着が期待されていた中、2月下旬のオープン戦で右太もも裏肉離れと左足首捻挫を発症。シーズン中盤から出場機会を増やしていったものの、3年目の今季は61試合に出場し、打率・234、2本塁打、6打点、5盗塁に終わった。

 渋い表情に変わった高木氏は「あいつはキャンプの時ケガしてなあ。名馬はケガしないんだよ」と森の開幕前の出遅れを嘆いた。

 元々森といえば、身体能力の高さで評価を得ていたが、「本当に身体能力が高いやつはケガしない」「(森は)ちょっと隙があったり油断があったり」として森の野球に対する取り組みの甘さを疑問視する場面もあった。

 さらに高木氏は鋭く斬りこむ。「あと、レギュラー取るまで遊びはちょっと考えた方が良いんじゃないか」と森のプライベートの時間の使い方にも言及。「俺は(現役時代)3年間、先輩に誘われても飲みに行かなかった」 「レギュラーじゃなかったら3年で辞めるつもりだった。それくらいの覚悟でやっていた」と自身の若手時代を振り返った上で、今はがむしゃらに野球に取り組む時期と助言を送った。

 そこまで高木氏が後輩の身を案ずるのにも理由がある。

 森といえば、今オフ、グラウンド外で注目を集めた場面があった。女性人気YouTuberとの交際トラブルが報じられ、世間を騒がせたのだ。

 来季は遊撃ポジション争いに、中日からトレードで加入した京田も加わる。他球団を見渡せば、日本一に輝いたオリックスでは森と同世代の紅林、ヤクルトでも長岡がレギュラーを張っている。

「今がんばらないでいつ頑張るんだよ」。高木氏の熱いエールは森に届くだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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