「競争力不足のザウバーでは、僕の最良の部分を披露できなかった」とウェーレイン

2017年12月11日(月)18時43分 AUTOSPORT web

 ザウバーのシートを失ったパスカル・ウェーレインは、「2017年のザウバーマシンのプアなパフォーマンスが、僕のF1での未来を閉ざしてしまった」と語る。


 彼は今季のザウバーの獲得ポイントを、すべて一人で叩き出した。にもかかわらず、来季はF1に留まる可能性が限りなく低い状況だ。


「ただでさえザウバーは非力だったけど、今季後半はさらにライバルたちとの差が広がってしまった。僕がどんなにいい走りをしても、第三者が評価できないほどにね。彼らには僕がF1にふさわしいドライバーかどうか、マシンが遅過ぎてまったくわからなかったというわけさ。たとえば鈴鹿では、コース上で2番目に遅いドライバーにさえ周回遅れにされてしまった。そんな状態で、僕に何ができただろう」


 ウェーレインの最高位は、シーズン前半スペインGPでの8位入賞。これで4ポイントを獲得した。さらにアゼルバイジャンGPでも10位入賞を果たしている。


「結果という点では、スペインが最高のレースだった。でも走りの観点からすれば、シーズン後半にもっといいレースもあった。でも残念ながら、外からはまったく見えなかったけどね」


「マレーシアは、そのうちのひとつだった。予選ではもうちょっとでQ2に進出できたし、レースもすごくよかった。ブラジルも、最高の走りができた。Q2までわずかコンマ1.2秒まで迫れたんだ。あのクルマでそこまで行くことが、どんなに大変だったか。それが理解されないのが、本当に辛いよ」


 来季はまだウイリアムズに空席が残っているが、ロバート・クビカ、セルゲイ・シロトキン、ポール・ディ・レスタら他の候補者と比べると、ウェーレイン抜擢の可能性はきわめて低い。


「僕はいつも、ベストを尽くしてきた。自分が堂々とそう言えることが、一番大事なんだと思う。チャンスがあれば、僕はいつもそれを掴んできた」


「そして経験を積めば、さらに進化して行ける。前のレースでは、この方向のセッティングだった。でもそれではダメだ、違う方向に行くべきだと、経験を積んだ今なら的確に判断できる。いつも学び続けてるし、その中でも僕はベストを尽くしてきたんだ」


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