最高峰『レンジローバー』に「史上もっとも多くの特許申請数を誇る」初のフルEVモデル登場へ

2023年12月15日(金)18時0分 AUTOSPORT web

 デザインによるモダンラグジュアリーというテーマを掲げ、サステナビリティに富んだビジョンの一環として、すでにすべてのラインアップにハイブリッドの電動化モデルが用意されている『RANGE ROVER(レンジローバー)』に、初のフルEVモデルが登場。2024年の本格導入を前にティーザーイメージとムービーが公開された。


 本格的EVブランドへの転換を進める姉妹ブランドのジャガーと同じく、グループ全体で2039年までに排出ガス量実質ゼロを達成するという目標を掲げ電動化を進めているJLR(ジャガー・ランドローバー)だが、この『レンジローバー』初のEVモデルはランドローバーのエキスパートたちが社内で開発し、フラッグシップグレードの“V8”に匹敵するパフォーマンスと1970年の登場の初代から連綿と受け継がれるオールテレイン走破能力が提供される。


 このEVモデルは『MLA-Flex(フレキシブル・モジュラー・ロンジチューディナル・アーキテクチャー)』をベースに設計・開発され、フロントエンドの堅牢性、シャシーに対する負荷を考慮したマルチボディシステム解析や、最高50km/hでの仮想渡河走行など1年にわたるバーチャル開発を経て、最初のプロトタイプ車両が製作された。


 史上もっとも多くの特許申請数を誇るというレンジローバー初の電気自動車(EV)は、極端な温度環境、あらゆる気候条件、どんな地形にも対応する走破能力、水深850mmの渡河水深を確保すべく、現在プロトタイプを使ってこれまででもっとも厳格なエンジニアリング・サインオフ・プログラムを適用しテストが進行中。エンジニアたちは独自のアクティブ・ロードノイズ・キャンセリング・システムやサウンドデザイン、最高レベルのキャビンの快適性を備えた、史上もっとも静かで洗練されたレンジローバーを目指しているという。


 現在はスウェーデンからドバイまで。−40℃から+50℃にもおよぶ極端で幅広い温度条件のもとでオンロードテストが開始されており、プログラムではアンダーフロアやバッテリーの耐久性、シャシーの完全性、優れた温度ディレーティングを実現するためのビークルダイナミクス・テストなどが含まれ、電気駆動システムの高い信頼性を確保することが狙われている。


 このレンジローバーEVモデルはイギリス、ウルヴァーハンプトンにあるJLRの新しいエレクトリック・プロパルション・マニュファクチャリング・センターで、初めてバッテリーとEDUの製造と組み立てを行い、同じくイギリスのソリハルで既存のMHEV(マイルドハイブリッドEV)およびPHEV(プラグインハイブリッドEV)のレンジローバーとともに製造される。


 車両の技術詳細はまだ未定ながら、800Vのアーキテクチャーを採用しつつ公共充電ネットワークでの急速充電にも対応(欧州仕様)。簡単な充電やエネルギー・パートナーシップ、無線通信でソフトウェアのアップデートができるSoftware-Over-The-Air(SOTA)や、航続距離を最大化するインテリジェントなテクノロジーなど、シームレスなEVエクスペリエンスが提供される。


 この『レンジローバー』フルEVモデルのティーザー画像および動画の公開を機に、優先的に予約案内を受け付けるプライオリティアクセスの登録サイトも開設されている。


ランドローバー公式サイト:http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール(フリーダイヤル):0120-18-5568


このEVモデルは”MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)”をベースに設計・開発されている

優先的に予約案内を受け付けるプライオリティアクセスの登録サイトもオープン
EVモデルはイギリスのソリハルで既存のMHEVおよびPHEVの『レンジローバー』とともに製造される

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