全勝レヴァークーゼン、三笘薫のブライトンらが16強へ…堂安律&守田英正はPO出場/EL最終節

2023年12月15日(金)10時19分 サッカーキング

EL・グループステージ最終節が各地で開催 [写真]=Getty Images

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 ヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ第6節が14日に各地で開催された。

 グループAでは、既に2位以内を確定させたウェストハムとフライブルクによる“首位決戦”が開催。試合は14分に背後のスペースで浮き球スルーパスを引き出したモハメド・クドゥスが均衡を破ると、42分にはジャロッド・ボーウェンとのワンツーからエドソン・アルバレスが追加点。後半もウェストハムのペースで試合は進み、このままタイムアップを迎えた。フライブルクの堂安律はフル出場。74分にはフライブルクにとって唯一と言っていいチャンスシーンで、ペナルティエリア右から狙い澄ました一撃を放ったが、GKに阻まれた。

 グループBでも、ブライトンとマルセイユの突破が決まっているチーム同士が首位の枠を争った。試合はスコアレスのまま終盤に突入したものの、88分にブライトンが中央を崩しにかかる。アダム・ララーナ、パスカル・グロスとダイレクトパスを繋ぐと、最後はジョアン・ペドロが右足で強烈な一撃を突き刺し、このゴールが決勝点に。ブライトンの三笘薫はフル出場を果たし、左サイドからブライトンの数々のチャンスを演出するなど、存在感を放った。

 前節終了時点で2位以内を確定させたチームがなかったグループCでは、首位につけていたベティスが2位レンジャーズをホームに迎えた。白熱の一戦は互いに前半で2点ずつを奪う。68分にはベティスが左コーナーキックから挙げた得点がオフサイドにより取り消しとなると、対照的にレンジャーズは78分に左コーナーキックの流れからケマル・ルーフェが勝ち越し弾を記録。このゴールが決勝点となり、ホームのベティスから見て2−3でタイムアップを迎えた。他会場では前節3位のスパルタ・プラハが敵地でアリス・リマソールに3−1で勝利。この結果、大混戦のグループCは1位レンジャーズ、2位スパルタ・プラハという結末になった。

 グループDでは前節終了時点で2位以内を決めていたアタランタとスポルティングがそれぞれ完勝。スポルティングの守田英正はシュトゥルム・グラーツ戦ではベンチスタートとなり、ハーフタイム明けからピッチに立った。

 グループEでは、既に首位でのラウンド16行きを決めたリヴァプールが、わずかながらに2位の可能性を残すユニオン・サン・ジロワーズの本拠地に乗り込んだ。リヴァプールの遠藤航、ユニオン・サン・ジロワーズの町田浩樹がともにスタメンに入り、日本人対決となった一戦は、序盤からホームチームが圧倒。32分にはカウンターからモハメド・エル・アミン・アムラが先制点を決める。40分にはコーナーキックからリヴァプールが1点を返したものの、直後には再びユニオン・サン・ジロワーズが勝ち越しゴール。試合はこのままタイムアップを迎え、ユニオン・サン・ジロワーズが大幅ターンオーバーを実施したリヴァプールを撃破。遠藤は前半のみの出場となり、町田はフル出場を果たした。なお、他会場ではトゥールーズがLASKリンツを2−1で下したため、ユニオン・サン・ジロワーズは3位でELを終えている。

 グループFではビジャレアルがレンヌとのアウェイゲームを制し、最後の最後に首位へ浮上。グループGでは既に突破を決めていたスラヴィア・プラハがセルヴェットを4−0で下した。セルヴェット所属の常本佳吾は62分からピッチに立った。ローマもシェリフ・ティラスポリ戦を完勝したものの、2位でグループステージの全日程が終了した。

 グループHでは、ブンデスリーガでも首位を走るレヴァークーゼンが、パトリック・シックの先制点を皮切りに一挙5ゴール。終盤には1点を返されるも、モルデに力の差を見せつけ、今大会唯一の6戦全勝を飾っている。2024シーズンより浦和レッズの新監督に就任するペア・マティアス・ヘグモ氏が率いるBKヘッケンは、カラバフ(アゼルバイジャン)とのアウェイゲームに1−2で敗れ、全敗で大会から去ることとなった。

 本日の試合をもって、今季のELはグループステージの全日程が終了。ELではグループステージを首位で終えたチームがラウンド16へストレートイン、2位で終えたチームはチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージを3位で終えたチームとの決勝トーナメント・プレーオフ(ラウンド32)を戦うフォーマットとなっている。そのため、グループAからウェストハム、グループBからブライトン、グループCからレンジャーズ、グループDからアタランタ、グループEからリヴァプール、グループFからビジャレアル、グループGからスラヴィア・プラハ、そしてグループHからレヴァークーゼンと8チームが一足先にラウンド16進出を決めた。

 一方、フライブルク、マルセイユ、スポルティング、ローマといったチームは、“CL組”との決勝トーナメント・プレーオフを戦うこととなる。抽選会は18日に行われ、 来年2月15日にファーストレグ、同22日にセカンドレグが開催予定だ。

 また、ELのグループステージを3位で終えたチームはヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に回り、ECLのグループステージを2位で終えたチームとの決勝トーナメント・プレーオフを戦うこととなる。アヤックス、ベティス、ユニオン・サン・ジロワーズ、セルヴェットらはECLの戦いに挑むことが決まった。

 今節の試合結果と最終順位表は下記の通り。

■第6節結果/順位表
▼グループA
ウェストハム(イングランド) 2−0 フライブルク(ドイツ)
オリンピアコス(ギリシャ) 5−2 TSC(セルビア)

1位:ウェストハム(勝ち点15)
2位:フライブルク(勝ち点12)
3位:オリンピアコス(勝ち点7)
4位:TSC(勝ち点1)

▼グループB
アヤックス(オランダ) 3−1 AEKアテネ(ギリシャ)
ブライトン(イングランド) 1−0 マルセイユ(フランス)

1位:ブライトン(勝ち点13)
2位:マルセイユ(勝ち点11)
3位:アヤックス(勝ち点5)
4位:AEKアテネ(勝ち点4)

▼グループC
ベティス(スペイン) 2−3 レンジャーズ(スコットランド)
アリス・リマソール(キプロス) 1−3 スパルタ・プラハ(チェコ)

1位:レンジャーズ(勝ち点11)
2位:スパルタ・プラハ(勝ち点10)
3位:ベティス(勝ち点9)
4位:アリス・リマソール(勝ち点4)

▼グループD
スポルティング(ポルトガル) 3−0 シュトゥルム・グラーツ(オーストリア)
ラクフ・チェンストホヴァ(ポーランド) 0−4 アタランタ(イタリア)

1位:アタランタ(勝ち点14)
2位:スポルティング(勝ち点11)
3位:シュトゥルム・グラーツ(勝ち点4)
4位:ラクフ・チェンストホヴァ(勝ち点4)

▼グループE
ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー) 2−1 リヴァプール(イングランド)
LASKリンツ(オーストリア) 1−2 トゥールーズ(フランス)

1位:リヴァプール(勝ち点12)
2位:トゥールーズ(勝ち点11)
3位:ユニオン・サン・ジロワーズ(勝ち点8)
4位:LASKリンツ(勝ち点3)

▼グループF
レンヌ(フランス) 2−3 ビジャレアル(スペイン)
パナシナイコス(ギリシャ) 1−2 マッカビ・ハイファ(イスラエル)

1位:ビジャレアル(勝ち点13)
2位:レンヌ(勝ち点12)
3位:マッカビ・ハイファ(勝ち点5)
4位:パナシナイコス(勝ち点4)

▼グループG
ローマ(イタリア) 3−0 シェリフ・ティラスポリ(モルドバ)
スラヴィア・プラハ(チェコ) 4−0 セルヴェット(スイス)

1位:スラヴィア・プラハ(勝ち点15)
2位:ローマ(勝ち点13)
3位:セルヴェット(勝ち点5)
4位:シェリフ・ティラスポリ(勝ち点1)

▼グループH
レヴァークーゼン(ドイツ) 5−1 モルデ(ノルウェー)
カラバフ(アゼルバイジャン) 2−1 BKヘッケン(スウェーデン)

1位:レヴァークーゼン(勝ち点18)
2位:カラバフ(勝ち点10)
3位:モルデ(勝ち点7)
4位:BKヘッケン(勝ち点0)

■ラウンド16進出チーム
ウェストハム(イングランド)
ブライトン(イングランド)
レンジャーズ(スコットランド)
アタランタ(イタリア)
リヴァプール(イングランド)
ビジャレアル(スペイン)
スラヴィア・プラハ(チェコ)
レヴァークーゼン(ドイツ)

■決勝トーナメント・プレーオフ進出チーム
▼ELグループ2位
フライブルク(ドイツ)
マルセイユ(フランス)
スパルタ・プラハ(チェコ)
スポルティング(ポルトガル)
トゥールーズ(フランス)
レンヌ(フランス)
ローマ(イタリア)
カラバフ(アゼルバイジャン)

▼CLグループ3位
ガラタサライ(トルコ)
RCランス(フランス)
ブラガ(ポルトガル)
ベンフィカ(ポルトガル)
フェイエノールト(オランダ)
ミラン(イタリア)
ヤングボーイズ(スイス)
シャフタール(ウクライナ)

■ECL出場チーム
オリンピアコス(ギリシャ)
アヤックス(オランダ)
ベティス(スペイン)
シュトゥルム・グラーツ(オーストリア)
ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)
マッカビ・ハイファ(イスラエル)
セルヴェット(スイス)
モルデ(ノルウェー)

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