バレンティーノ・ロッシ、恒例のモンツァ・ラリーショーで7度目の勝利をマーク

2018年12月16日(日)10時46分 AUTOSPORT web

 MotoGPの伝説でもある“ドクター”ことバレンティーノ・ロッシが、オフシーズン恒例となった第84回モンツァ・ラリーショー2018に参戦し、最新のWRカーであるフォード・フィエスタWRCをドライブして自身7度目の勝利をマーク。年々向上するラリードライビングのスキルを見せつけ、同イベント4連覇の偉業を達成してみせた。


 12月7〜9日にイタリアの超高速F1サーキット、モンツァを中心に争われたこのラリーイベントで、ドクターはカルロ・カッシーナとペアを組み、設定された全9ステージを席巻するスピードを披露。


 この勝利によって、ロッシはモンツァ・ラリーショーの最多勝記録をさらに更新し、勝利数2位につけるル・マン24時間ウイナーのリナルド・カペッロに2勝差をつけることに成功。単独1位の座を揺るぎないものとし、歴代勝者に名を連ねるセバスチャン・ローブやロバート・クビカらを寄せ付けない成功を収めることとなった。


 この3日間を通じてドクターと競合したのは、WRC世界ラリー選手権でMスポーツ・フォードWRTに所属する24歳のティーム・スニネンで、ロッシと同じくWRCプラス・クラスにエントリーした4台のフィエスタWRCのうちの1台をドライブ。ステージ8ではこのふたりが同率でトップタイムを分け合うなど見せ場を作った。


 今回スニネンはイベント参戦に向けたコドライバーに、2018年のWRC2で勝利も挙げた勝田貴元とレギュラーペアを組む同郷フィンランド人のマルコ・サルミネンを起用。


 しかし急造ペアが裏目に出たか、名物シケインでコースオフを喫するなどドライビグエラーも響き、最終的にロッシから1分7秒遅れの2位となった。

地元イタリアで開催される祭典に、毎年恒例で姿を見せている”ドクター”
今季も最新のWRカーであるフォード・フィエスタWRCをチョイスしてのエントリーとなった
ワークスカラーのマシンで2位に入ったのはWRCでMスポーツに所属するティーム・スンニネン


 また3位には、同じくMotoGPのスズキ・ワークスでチームマネージャーを務めるダビデ・ブリーヴィオの兄弟で、同チームのコーディネーターを担当するロベルト・ブリーヴィオが入り、トップ4をフィエスタWRCで独占するリザルトとなった。


 続く5位には旧型WRカーを使用するクラスで首位に立ったモトクロス界の大スター、アントニオ・カイローリがステアリングを握ったヒュンダイi20 WRCが入りクラス優勝。


 亡きマルコ・シモンチェリに捧げる大会でもあるこのイベントで、モトクロスで9度のチャンピオン獲得経験を持つレジェンドが地元のファンを沸かせるドライビングを見せ、最終ステージでは並み居る現役WRカーのタイムを凌駕し、トップタイムのロッシに次ぐ2番手タイムを記録。ドクターから遅れることコンマ5秒という伝説的ライダーふたりの饗宴となった。


 総合6位には2017年大会でロッシに次ぐ2位となった元アウディのLMP1ドライバー、マルコ・ボナノミが続いた他、WTCC世界ツーリングカー選手権でインディペンデント・クラスに参戦した経験も持つイタリア人、ステファノ・ダステがシトロエンDS3 WRCで8位。


 R5クラスでは新型フォルクスワーゲン・ポロGTI R5を下した大ベテラン・ラリースト、ルカ・ロセッティのヒュンダイi20 R5が総合10位に食い込んでいる。

バレンティーノ・ロッシが年々向上するラリードライビングのスキルを見せつけ、後続に1分07秒2の大差をつけた
モトクロス界の大スター、アントニオ・カイローリが旧規定WRカーで見事なドライビングを披露し総合5位
これでロッシはモンツァ・ラリーショーの最多勝記録をさらに更新し、2勝差の単独首位となった


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