巨人レジェンドOBが見た秋広優人の”評価”と”飛躍の条件” 今季は「ただのきっかけ」来季はフィジカル向上が課題に

2023年12月16日(土)7時30分 ココカラネクスト

大きなポテンシャルを秘めた秋広にラミレス、小笠原の両氏が期待を語った(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ここ3シーズン優勝から遠のいている巨人は、新たに就任となった阿部慎之助監督のもと、ペナント奪還を目指す。2年連続Bクラスという、不名誉な成績からの脱却も最低限の目標に据え、2024年を戦うチームは新体制ながらも今季以上に結果が求められる。

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 チーム全体が生まれ変わることになる来季、多くの若手選手の活躍も期待される中、その筆頭となる存在が秋広優人だ。プロ3年目の今シーズンは序盤から打線の中軸を担い、レギュラーとして121試合に出場した。2mという規格外の身長を誇る大器がようやくラインナップに定着し、未来の大砲としての片鱗を感じさせるに十分な存在感を放った。

 近い将来の中心打者として、スター性も秘める秋広に対しては、さらなる飛躍を望む声が鳴りやまない。もちろん、球界OBからも、素質をより活かすためのアドバイスも寄せられている。

 現役時、ヤクルトや巨人、DeNAで活躍したアレックス・ラミレス氏が、自身のYouTubeチャンネル『ラミちゃんねる』を12月8日に更新。その中で、ゲストとして出演した、同じく巨人OB小笠原道大氏と秋広のポテンシャルについてそれぞれの見解を語った。

 ラミレス氏が「レギュラー1年目としてはまずまずの結果を出したが、経験を積めばさらに大きく飛躍すると思う」と秋広の今後への期待を述べると、小笠原氏が「一軍での実質1年目、よく頑張った」と称えつつも、「(今季の成績は)ただのきっかけに過ぎない。これを生かし、(さらに結果を)掴まなくちゃいけない。ただ、そのためにはもっともっと自分の技術を磨かないといけない」と言葉を続けた。

 さらにラミレス氏からの「2ストライクに追い込まれた際、三振を逃れるために当てに行くバッティングになる」との指摘に対し、小笠原氏からは「彼の年齢であれば、一軍で出るためには、ホームラン狙いではなく、まず打たなくちゃいけない。2ストライクからのアプローチはそこまで間違いではない」と主張。その上で、「ただ、もっともっと大きくすごいバッターになっていくためには、追い込まれた場面でもアベレージを残しつつ、それでも長打が撃てる技術を身に付けることが必要」と話している。

 加えて、両OBは秋広のフィジカルにも言及。小笠原氏は「見ていてもまだ身体が出来ていない。大きい身体を使うための機能、強さがまだ備わっていない」と分析。ラミレス氏も「今後2〜3年で10kgは大きくなって、さらに強くなって欲しい」と語っている。

 小笠原氏は「大げさだけど、大谷(翔平)選手くらいの身体にならなくてはいけない。そこから技術を経験で上げて行き、打席でさらに表現できる」とコメント。スラッガーとしての素質を活かすための身体の必要性を説いていた。

 ともに、現役時は球界を代表するホームランバッターとしてファンを沸かせ、球史に名を刻んだレジェンド。その両者が願うような成長曲線を秋広は描いていけるか。若き背番号55は大きな期待を一身に受け、さらなる高みを目指していく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【ラミちゃんねるの当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=qwzjPP4sSg4】

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