レクサス、ヨーロッパでのGT3プログラムサポートを終了。日本と北米は継続

2020年12月18日(金)17時10分 AUTOSPORT web

 12月16日、レクサスは2017年から4シーズンにわたって実施してきた、ヨーロッパ地域でのレクサスRC F GT3によるプログラムのサポートを2020年限りで終了すると発表した。一方、北米と日本のプロジェクトは継続される予定だ。


 レクサス・ヨーロッパは水曜日に発表した声明のなかで、トヨタブランドが17年に開始したGT3プログラムの「直接的なサポートが自然な終わりに達した」ことを確認した。


 レクサスは2018年にエミール・フレイ・レーシングと結んだパートナーシップをきっかけに欧州GT3への本格的な関与を開始し、同年のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ『ポール・リカール1000km』で現時点までにブランド唯一となるエンデュランスカップ優勝を飾っている。


 しかし、エミール・フレイは翌年、レクサスからランボルギーニへマシンをスイッチしてしまう。そのため、RC F GT3のユーザはテック1・レーシングのみとなりこの年、同チームはアマチュアドライバーを対象としたアマカップにエントリーした。


 フランスのチームはレクサスでの2年目となった今季、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのシルバーカップに1台体制でエントリー。このクルマはトーマス・ノイバウアーのドライブでスプリントカップの総合ポールポジションを2度獲得し、エンデュランスカップでは、オーレリアン・パニスとティモテ・ビュレがノイバウアーとともにステアリングをシェアした。


「ブランドの戦略的方向性が進化し、レクサスが電動化の最前線を走り続けるなかで、レクサスヨーロッパは大陸全体の顧客との関わりのために他の方法に焦点を合わせていく」と、レクサスは声明を発表している。


「RC F GT3は北米と日本のGT3シリーズで競争を継続することが期待されている一方、独立資金チームとヨーロッパでの競争に戻ることは不可能となった」


「レクサスヨーロッパは2019年以来、積極的な協力体制にあったテック1・レーシングとパニス・レーシングに感謝の意を表し、チームが今後の努力に全力を尽くすことを願っている」


 なお今回のサポート終了の発表と、ヨーロッパ圏におけるレクサスRC Fロードバージョンの販売に関しては、まったく影響がないことがアナウンスされている。

2020年のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦したテック1・レーシングの15号車レクサスRC F GT3

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