F1、レースのストリーミング配信に向けてアマゾンと交渉。CEOは「非常に重要なパートナー候補」と前向き

2020年12月24日(木)16時21分 AUTOSPORT web

 報道によると、F1はアマゾンのデジタルプラットフォーム上でレースのライブ放送を行うためのストリーミング契約を巡り、“活発な”交渉をしているようだ。


『フィナンシャル・タイムズ』(FT)によると、F1はテレビ放送を超えて拡大を続けることを望んでおり、退任間近であるCEOのチェイス・キャリーは「アマゾンをはじめ、すべての世界的デジタルプラットフォームとの実質的な話し合い」を行っていることを認めた。


「彼らは非常に重要なパートナー候補であり、我々のビジネスを拡大し成長させるチャンスだ」とキャリーはFTに語っている。


 アマゾンは近年、スポーツのライブストリーミング放映権のラインアップを積極的に拡大してきており、UEFAチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、『サーズデーナイト・フットボール』11回のパッケージの独占デジタル放映権に1億3000万ドル(約134億5800万円)を支払ったNFL、全米オープン、またその他のスポーツの権利をリストに加えている。


 F1は現在、特定の国の視聴者向けに独自のペイパービュー方式のプラットフォームでレースのストリーミング配信を行っているが、新しいデジタルパートナーにコンテンツを提供することは、新たな収益を獲得しつつ視聴者層を広げ、若いファン層を呼び込むことに繋がる。


 F1では、新型コロナウイルスの世界的流行が原因で今年の観客動員がなくなった。そのためレースプロモーターからの開催権料を失い、2020年の最初の9カ月において3億6300万ドル(約375億9000万円)の営業損失を被った。


 しかしながら、アマゾンや他のネットコンテンツ配信事業者とのパートナーシップは、F1がオンラインストリーミングへ移行し、F1の総収益の約3分の1を占める従来のテレビ放送から脱却することを示してはいない。F1はイギリスで『Sky』と年間2億5000万ドル(約258億9000万円)相当の有利な契約を結んでおり、フランス、ドイツ、イタリア、スペインを含む多数の国でテレビ放映権契約の交渉や更新を行っている。

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