「ホンダF1にとって2019年は失敗が許されないシーズン」と山本MS部長。レッドブルへの供給に向けPUのさらなる改善を目指す

2018年12月25日(火)7時31分 AUTOSPORT web

 ホンダの山本雅史モータースポーツ部長が、スクーデリア・トロロッソと組んだ最初のシーズンを振り返り、ホンダのF1パワーユニット(PU/エンジン)が大きく向上し、ポジティブな一年だったと語った。一方で、新たにレッドブル・レーシングにパワーユニットを供給する2019年には「失敗が許されない」として、さらなる改善を誓っている。


 マクラーレンとの提携を終えたホンダは、2018年、トロロッソにパワーユニットを供給。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが予選6番手から4位でフィニッシュという、好パフォーマンスを見せた。ガスリーはモナコでは7位、ハンガリーでは6位を獲得。チームメイトのブレンドン・ハートレーはホンダのホームグランプリの日本GPで予選6番手という好成績を残した。


「今年はスクーデリア・トロロッソとのパートナーシップを開始し、ホンダとしてあらたな一歩を踏み出したシーズンでしたが、全体としてはポジティブで、確かな手応えを感じる一年になりました」と山本モータースポーツ部長はホンダの公式ウェブサイトでのインタビューにおいて語った。


「我々のPUについては、HRD Sakuraやミルトンキーンズ、それにホンダ内で他のプロジェクトに関わるエンジニア、メカニックが一丸となって懸命の努力を続けた結果、信頼性、パフォーマンスともに開幕時と比較して大きく向上することができました」


「また、トロロッソ、そしてふたりのドライバーからも多くのサポートをもらいました。開発面での貢献は言うまでもありませんが、彼らの常にオープンで前向きな姿勢、明るい雰囲気は、苦境にあったホンダのメンバーが再び顔を上げ、歩みを進めるための大きな助けになりました。互いをリスペクトし、密接かつ率直なコミュニケーションを取れる関係ができていますし、バーレーンやハンガリー、そして鈴鹿の予選などでも結果を残すことができました。彼らと一緒でなければ、今年の前進はなかったと考えています」


■「ホンダがまだトップに追いついていないのは明らか」。レッドブルとの新プロジェクトでさらなる高みへ


 2019年からホンダはトロロッソに加え、ビッグ3チームのひとつであるレッドブル・レーシングにもパワーユニットを供給する。


「パフォーマンス面でまだまだトップと差があることは明らかですし、信頼性の部分でもまだ改善の余地があると思っています。来季は供給チーム数が増え、失敗が許されないシーズンとなりますし、2月のプレシーズンテストに向けて、現在も各ファクトリーで懸命に開発を続けている状況です」


「今後もトロロッソ、それに来年から新たにパートナーとなるレッドブル・レーシングと手を取り合いながら、さらなる高みを目指して戦いを続けていきます」


「最後となりますが、シーズンを通して熱いご声援をいただいたファンの皆さまに感謝を申し上げます。皆さまからの応援や叱咤激励は、いつもホンダのメンバーひとりひとりの力になっていました。来季も皆さまと一緒に、さらに多くの喜びを分かち合いたいと思っていますので、引き続きの応援をよろしくお願いいたします」


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