RIZIN参戦は「親のおかげ」 カズ次男・孝太が涙の吐露 BD戦士に卒倒KO負けで赤裸々告白「自分はふさわしくない」
2024年12月31日(火)16時55分 ココカラネクスト
冨澤の強烈な膝を受け、リングに沈んだ三浦。(C)RIZIN FF
こみ上げる涙を抑えることはできなかった。12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「RIZIN DECADE」の第1部「RIZIN番外地」第4試合で、冨澤大智(フリー)に初回1分53秒で敗れた三浦孝太(BRAVE)だ。
【動画】冨澤大智の膝を被弾…三浦孝太の失神KOシーンをチェック
朝倉未来と平本連の“代理戦争”で、平本軍の一員としてリングに立った三浦だったが、試合はあっという間に終わった。冨澤に左ストレートで膝をつかされると、直後にタックルにいったところでカウンターの左膝を被弾。渾身の一撃を顎にモロに受けて卒倒した三浦は、リング上でなかなか起き上がれず。悔し涙を流した。
相手はブレイキングダウンの実力者であるとはいえ、MMAデビュー戦。しかも「いい試合ができそうだなと思いました」と指名したのは三浦の方だった。しかし、結果は衝撃の113秒失神KOである。昨年の大みそかに喫した皇治戦の2回TKO負けに続くプロ3連敗と、格闘家としてのキャリアは岐路にあると言っていい。
父は言わずと知れた日本サッカー界のレジェンド。ゆえにサッカーボールキックによるTKO勝利を飾ったデビュー当時に「キングカズの息子は凄い」と大衆の関心は集まった。しかし、その異彩も直近試合内容からどこかかすんでしまう。
現状の苦しさ、歯がゆさは本人も漏らす。試合後に会見場に姿を見せた三浦は「ちょっとなんも覚えてなくて……。記者会見をやったのは覚えているんですけど、どうやって会場に来たか、いま(自分が)何をしにきているかも分かってない。試合についても何も覚えてない。うっすら夢みたいに、セレモニーがあったことは徐々に思い出してはきているが、どこまでが現実かモヤモヤする感じ」と告白。そして、声を震わせながら、こう続けた。
「試合前からそもそもデビューできたのは、親のおかげだったりした。最初はいい結果を出せていたが、やっぱり格闘技を真剣にやっている人とやると今は力の差を見せられてしまっている。今回決まったときも、この場(大みそかのリング)に立つのはふさわしくないんじゃないかなということも思っていた……。周りが背中を押してくれてこの舞台に立てたと思うが、ちょっとデビューしてから知名度が先行して、自分自身、どこに向かっていくべきなのか、どういう風に子どもの時から格闘技をやってきた人たちと自信を持って対峙したらいいか(わからない)」
さらに「自分自身は高校の時から格闘技をやってきた人たちをどう対峙すればいいかを、この1年、考えてやってきた……」と続けるも、「自分なりに親の力以外で出れるようにやってきたんですけど、こういう結果が続くと、もっと結果を出している人の方が良いと思う。自分は自分にしか出せない色を、見せるべき場所で見せていく方が良いのかなと思ってしまいますね」と赤裸々に語った。
惨敗を受けて格闘家としての“限界”を口にした三浦。新たな活躍の場を模索するサラブレットは、このままリングから去ってしまうのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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