可愛い×殺伐!? モルモットが車になったアニメ『PUI PUIモルカー』に心を奪われるネット民続出

2021年1月12日(火)12時27分 キャリコネニュース

2021年放送の注目アニメは多数あるが、ネット上の話題を掻っ攫っているのが「PUI PUI モルカー」(テレビ東京系)だ。

毎週火曜7時30分にスタートし、1月12日に第2回が放送された。羊毛フェルトでできたモルモットのキャラクターのストップモーションアニメで、ツイッターでは独特な世界観に心を奪われた人が続出している。

同作は1回約3分間。舞台はモルモットが車になった世界で、ドライバー(人間)が操縦するものの、モルカーも自我を持って動いたり、野菜を食べたりする。モルモットならではのきょとんとした顔立ち、短い手足でトコトコ走る姿は可愛らしい。

早くも「2021年覇権アニメ」という声

第1話では大渋滞の道路で、モルカー「ポテト」の後続には患者を乗せた救急モルカーが……ポテトが機転を利かせて救急モルカーを病院へ向かわせる。また渋滞の原因であるスマホに夢中のドライバー(本物のモルモットの動画を視聴している)を戒めるような場面もある。

第2話は銀行強盗にモルカー「シロモ」が乗っ取られるというエピソード。パトモルカーとのカーチェイスや、パトモルカーが外壁を破る描写なども。ほのぼのとした様子のモルカーたちだが、どこか殺伐とした雰囲気を醸し出している。

ネット上では「3分で吸える2021年覇権アニメ」と称える声のほか、

「モルカーという生きた車がお出迎えしてくれる優しい世界観の割に銀行強盗とか物騒な事件が起きるギャップが凄い」
「1話と合わせたら既に4人も逮捕者出てるのおもろすぎ」

と治安の悪さを指摘する声も出ていた。

モルカーの声は本物のモルモットの声を収録しており、「プイプイ」「キュイ」という鳴き声に驚く人も見られた。放送開始から一週間にも関わらず、SNSにはモルカーの考察やファンアートの投稿が溢れている。

渋滞、割り込み、あおり運転…車でのイライラから「モルカー」が誕生

同作の監督である見里朝希監督は12日、ツイッターで「モルカーが想像の何倍も広まっていて驚きを隠せずにいます。次回も是非お楽しみください!」と投稿。モルカー公式ツイッターのフォロワー数は現在、6.7万人にのぼる。

見里監督は東京藝術大学大学院の映像研究科アニメーション専攻を修了しており、大学院の修了制作として発表した作品「マイリトルゴート」も"ヤバすぎる"と話題を呼んでいた。なお同作品は「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL&ASIA2019」ジャパン部門優秀賞、「パリ国際ファンタスティック映画祭」でグランプリを受賞したほか、国内外で数多く賞を受賞している。

見里監督は番組公式サイト上のインタビューで、モルモットを車にした理由について、「渋滞や割り込み、煽り運転など、イライラする車の出来事が数多く存在する世の中。『もしも車がモルモットだったら…』癒し系の車『モルカー』ならそんなストレス社会を打破することができるのではないかと思いました」と語っている。

また、見里監督は影響を受けた映画に『コララインとボタンの魔女』『ワイルドスピード』、同じく影響を受けたTVアニメには『おくびょうなカーレッジ君』『星のカービィ』『パワーパフガールズ』を挙げる。今後はモルカーの世界で「SFやより社会派なお話も作ってみたいです」とコメントしている。

可愛らしいと殺伐の両立した「モルカー」は、2021年放送アニメの覇権を取るのか。今後もモルカーから目が離せない。

キャリコネニュース

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