「駅で倒れ込んだ私に、駆け寄ってきた男が『こういう者です』。その手には警察手帳が握られていて...」(沖縄県・20代男性)
2022年1月14日(金)11時0分 Jタウンネット
意識が朦朧としていたので、顔はもう覚えていません——。
沖縄県在住の会社員・Kさん(仮名、20代男性)から、約3年前の体験談がJタウンネットに寄せられた。
当時、沖縄から東京に引っ越してきていたKさんは、混雑する電車に慣れずにいた。
しかし通勤のため、ほぼ満員の電車に乗ることに。立ったまま目的駅まで揺られていると気分が悪くなってきて、電車から降りた後、改札に向かう途中で倒れてしまったという。

たくさんの人が行き交う駅構内で、駅員さんに気づいてもらえるのか——。
そんな不安な気持ちでいると、スーツ姿の男性が近づいてきた。そして彼に警察手帳を見せてきたという。
眩暈までしてきて...
3年くらい前の話です。
僕は沖縄から東京に引っ越してきました。東京の人の多さや電車の乗り降りにはなかなか慣れず、人の多い時間帯は人酔いするほどでした。
そんなある日、通勤のため電車を待っていると、ホームに来た電車はほぼ満員。「また体調が悪くなるかもしれないなあ」と思いながらも仕方なく乗りました。

立ったまま目的の駅に着くのを待ってましたが、案の定気分が悪くなっていきます。だんだんと視界が狭くなり眩暈までしてきて、目的の駅に着いたアナウンスとドアが開く音を頼りに、フラフラになりながらもなんとか下車。
改札に向かっていましたが、辿り着けずにゆっくりうずくまるように倒れてしまいました。
駅内は人が多かったので駅員さんに気付いて貰えるか心配でしたが、すぐにあるスーツ姿の男性と女性が駆け寄ってきたのです。
男性「こういう者です!」

彼らは私に
「大丈夫ですか」
と声をかけてくれました。
そして男性は「こういう者です!」と警察手帳を僕に見せました。
安心させようとしてくれたのだと思います。その後、駅員さんを呼びに行ってくれて、僕は助けてもらえました。
意識が朦朧としてる中での会話だったので顔はもう覚えていませんが、凄く嬉しかったです。
今でも「あの時ちゃんとお礼言えたかなあ」と気になったりします。
この経験が「少しでも困ってそうな人が近くにいたら助けてあげよう」と思うきっかけにもなりました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォーム、公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)
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