日本時間27日のロバーツ監督ボブルヘッドデーに沖縄県人会210人来場「日系米国人であることが誇り」

2025年4月26日(土)21時4分 スポーツニッポン

 ドジャースは4月26日(日本時間27日)の本拠地ドジャースタジアムでのパイレーツ戦でデーブ・ロバーツ監督のボブルヘッド(首振り人形)が来場者に配布される。

 同日はロサンゼルスに住む「沖縄県人会」のメンバー210人が球場に観戦に訪れることが判明。ロバーツ監督は昨年12月に生まれ故郷である沖縄県那覇市を訪れ、市長から那覇市の評価を高めることに貢献した「特別功労賞」を授与されていた。

 県人会メンバーの一人、ドン赤嶺さん(63)は本紙取材に対し、「特別功労賞受賞はロサンゼルスに住む私たちにとってもうれしいこと。沖縄の人たちがデーブ・ロバーツ監督のルーツが沖縄にあることを知り、それを称えてくれているわけですから。そして、監督自身もこの年齢になって自分のルーツをより深く認識し、大切にしているようで、そのこともうれしく思います」と話した。

 ロバーツ監督は今春キャンプ中に「正直に言うと、これまで自分の日本の血を十分に大切にしてこなかったように思う。それは、後悔していることの一つ」と明かしていた。日本人とアフリカ系米国人の子供として生まれたが、米国本土で野球人としてキャリアを積み上げていく中で、日本人であることを意識することが少なかったという。

 赤嶺さんは「彼の気持ちはよく分かります。私はハワイで生まれ育ったのですが、そこはアジア系が多い地域で、むしろ多数派だった。でもカリフォルニアに来てからは、アジア系は少数派で、周囲に溶け込もうとする気持ちが強くなった。その結果、自分のアジア人らしさをどこかで抑えてしまっていた部分があった。だから、監督の気持ちはよく理解できます」と話した。

 ロバーツ監督の手腕については「ドジャースは彼が監督になってから毎年プレーオフに進出している。本当にすごいことで非常に良い仕事をしている。ドジャースは資金力があり、優れた選手を獲得するために多くのお金を使うことができる。でも、優れた選手が多いということは、大抵プライドの高い選手たちも多くなるということ。そんなビッグスターたちとうまくやっていくのは、とても大変なことです」と話した。

 近年、大谷を始め日本選手のメジャーでの活躍が目立つが、他の日系選手の活躍も目立つ。「私が子供の頃はレン坂田という選手がいて、ハワイ出身でメジャー4球団でプレー、オリオールズではカル・リプケンが出てくる前の遊撃手だった。でも当時は数が少なかった。今は日系人が増えているように感じます。カージナルスのラーズ・ヌートバー、レンジャーズのカイル・ヒガシオカ、そしてロバーツ監督。日系米国人であることに誇りを感じます」と語った。

(ロサンゼルス・奥田 秀樹)

スポーツニッポン

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