女性は独身男性と既婚男性を嗅ぎ分けられると判明！ 独身のオス臭は強烈？

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　異性愛者の女性は、独身男性と既婚男性のニオイを嗅ぎ分けられることが最新の研究で明らかになった。

　これまでに、異性愛者の男性は、恋人が月経周期で最も妊娠しやすい時期や、女性が性的興奮状態にあるときに、女性の香りに強く惹きつけられることや、排卵期の女性が、男性的な外見の男性に惹かれること、男性のテストステロンレベルは、独身か交際中かによって微妙に変動することがわかっている。

　そうしたホルモンの変化が、人の外見やニオイを直接変えることができるかどうかはまだ明らかではないが、学術誌「Frontiers in Psychology」に掲載された2019年にオーストラリアで行われた実験ではその可能性が示唆されている。

　実権では18歳から35歳までの異性愛者の女性82人に、異性愛者の男性の体臭と顔を評価してもらった。女性の半数は独身で、残りの半数はパートナーがいた。

　各女性は、89人の匿名参加者の中から無作為に選んだ独身男性3人とパートナーがいる男性3人を採点。研究者は男性にTシャツを24時間着用させ、パスポート風の写真を撮影した。

　研究者はそれぞれのTシャツの脇の下を切り取り、女性たちが大きく匂いを嗅げるようにボトルに収納。

　匿名で瓶詰めされた男性の匂いを嗅ぐ際、女性参加者は「この匂いはどの程度好きですか／嫌いですか」「この匂いはどの程度セクシーですか」といった質問をされた。

　その後、これらの香りの顔をランダムに女性に提示した。ポートレートを見た女性参加者は、男性の魅力、セクシーさ、知性、忠誠心、優しさ、信頼感、男らしさ、良いパートナーに見えるかなどを評価した。

　その結果、独身男性の体臭は、パートナーがいる男性よりも、すべての女性にとって強く感じられることを発見。

　ニオイが好感なほど、女性は男性の容姿を好意的に評価する傾向が強かった。

　興味深いことに、パートナーのいる女性は、パートナーのいる男性の顔よりも独身男性の顔をより男性的と評価し、独身女性は両者を同等に評価した。過去の研究から、パートナーのいる女性は排卵期において、パートナーの男性よりも独身男性の外見を魅力的に感じることが示唆されているそうだ。

　2019年の実験では、月経周期とテストステロン値は検証されなかったものの、著者らは、「独身男性とパートナーの男性は、テストステロン値に基づいて区別できること、テストステロン値が高いほど、より強いニオイの（体臭）と関連し、より強い（体臭）は、より男性らしい匂いだと評価されるという過去の研究と一致する」としている。

　嗅覚は人間の感覚の中で、科学的に最も見落とされている感覚と言っても過言でないかもしれない。しかし、私たちの性的・社会的行動は、鼻と密接に結びついているようだ。

参考：「Science Alert」ほか