信用できぬ「そば通」との再戦【家そば放浪記】第201束:いわて銀河プラザで買った、小山製麺『そば通も呻る 八割そば 細打ち薮そば』税込410円(1人前136円)

2024年1月21日(日)18時0分 ロケットニュース24

私は「そば通(つう)」を信用していない。

あ、いや、蕎麦に対しての経験値が豊かな、人間の「そば通」を信用していないわけではなく、商品名に「そば通」と付ける蕎麦を信用していないのだ。

これまで2品の「通」を食べてきたが、どちらも一体なにが「通」なのか、さっぱりわからない商品だった。どんな商品だったのかは、各自サイト内検索をしていただきたい。

しかし今回の「通」は、過去に経験した2つの「通」とは違うメーカーの「通」である。小山製麺。

ウ〜ム。過去の記事をチェックしてみると、そこまで打率が高いメーカーとは言えないっぽいが、商品名に「そば通も呻(うな)る」と書くくらいなので、相当な自信があるのだろう。

そろそろ「通」で、呻らせてくれ──!

デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……

4分ゆでて……

はい完成。

して、そのお味は──

あ、これはウマイな(笑)

細い系の、芯強い系の、喉越し良い系の、つゆがらみ系。

そのまま食べるとそこまでの衝撃はないが、つゆと一緒になるとガゼン強くなる蕎麦である。

冷でも十分にイケる蕎麦。特につゆを背負うと、蕎麦の香りが際立ってくる。

「家そば」か「外そば」かなら「外」判定。なんとなくだが、冷の「とろろそば」で食べたいなと思った。

この細さ、そしてつゆがらみ。そこに「とろろ選手」が参戦したら、とんでもなく “美味しいかたまり” が喉の奥にすべりこんでいくことだろう。

それはまるで、渓谷をゴムボートでワイルドに下るラフティングのように。

アリだな。

予想外に、アリだったな。

なかなかやりおる、小山製麺。

食べ終えて、箸を置き、私は静かに呻っていた。

執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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