300人以上の子供を殺した連続殺人鬼が2023年中に釈放へ! 政界進出も視野、児童虐待の専門家になると意気込む

2023年2月10日(金)15時0分 tocana

 300人以上のティーンエイジャーをレイプして拷問した挙句に殺害し、懲役1853年の禁固刑を言い渡された前代未聞の連続殺人鬼が驚くべきことに今年釈放される見込みである。いったいどういうことなのか——。


300人以上の子どもたちをレイプして殺害

 南米・コロンビアで1992年から1999年にかけて、ルイス・ガラビートは6歳から16歳までの138人の少年をレイプし、拷問を加え、殺害した。有罪が確定した犯罪のほかにも膨大な余罪があるとされ、300人以上の子どもたちが犠牲になっていたことが確実視されている。コロンビアの犯罪史上、ガラビートは空前絶後の殺人鬼であることは間違いない。


 ルイス・ガラビートは、6歳から16歳までの少年を犠牲者として標的にし、犠牲者は年齢、性別、社会的地位によって明確な基準で選ばれていた。ガラビートの犠牲になった子どもたちはホームレス、農民、孤児のいずれかであったのだ。彼は繁華街の通りで浮浪児たちに近づき、キャンディーなどの菓子やちょっとした小遣い稼ぎの話などで彼らの関心を誘った。


 ガラビートは司祭、農夫、露天商、麻薬の売人、ギャンブラー、さらにはホームレスなどさまざまな人物に変装し、少年たちにちょっとした小遣い稼ぎのアルバイトをもちかけ、仕事をした子どもたちに報酬を与えた。


 彼は子どもの信頼を得ると、長時間の散歩に連れ出して疲れさせて抵抗力を奪った。その後、彼はまず犠牲者を縛り、次に服を脱がせ、拷問、レイプ、そして場合によっては斬首を行ったのだ。


 時には拷問が何日も続くこともあり、彼の犠牲者の遺体にはレイプの痕跡が色濃く残っており、遺体のほとんどは長時間に及ぶ拷問の兆候が示されていた。


 犠牲者の遺体はすべて全裸で発見され、すべての遺体に噛まれた跡と肛門貫通の兆候があり、中には切り取られた性器を口に押し込まれている遺体もあった。


 また死体の近くには往々にしてローションのボトルと、空の酒瓶が発見された。逮捕後、ガラビートは子どもたちを殺した際に酔っていたこと、そして彼の身体が「優れた存在」に乗っ取られていたと話している。こうしてガラビートは300人以上の子どもたちを 毒牙にかけたのである。


ストリートチルドレンを餌食にした連続レイプ殺人

 ルイス・ガラビートは1957年に7人兄弟の長男として生まれた。母親は売春婦、父親は重度のアルコール依存症で日常的に母親と兄弟を虐待していた。


 子ども時代のガラビートは父親から、母親が客と寝ているところを強制的に見せられたと語っている。だが子ども時代のこうした悲惨な話はガラビートからの一方的な供述であり、客観的な裏付けはほとんどない。


 ガラビートは16歳のとき家出をして少しの間店員として働いた後、路上で宗教的なグッズを売る露天商となって生計をたてるようになった。こうしてささやかな経済的安定を得た1992年頃から、ガラビートの狂った連続レイプ殺人がはじまることになる。


 一時期はガールフレンドや親しい友人もいたというガラビートは露天商として各地を行商する一方で、物色した子どもたちを次々とレイプして殺害する凶行を繰り返していたのだが、犯行が疑われるようになるまでにはかなりの時間がかかっている。


 その最大の理由は犠牲者のほとんどが貧しく悲惨なストリートチルドレンで捜索願いなどは出されていないケースが多く、警察が把握していなかったためである。またガラビートはこれらの子どもたちを普段いる場所から離れた地域で殺害していたこともあり、ほとんど気づかれることはなかったのだ。



 しかし1997年に36人の少年たちの遺体が埋められていた現場が発見されて警察が動いた。そして精力的な捜査の過程でルイス・ガラビートの名前が捜査線上に浮かんだのだった。


 路上の浮浪児に接触していたガラビートをことあるごとに観察していたあるホームレスの協力もあり、警察は1999年4月にガラビートの行方を突き止めて逮捕した。


2023年中に仮釈放される見込み

 ガラビートは140人の子どもを殺害したことを自白し、コロンビア全体で合計172人を殺害した罪で起訴された。このうち138件で有罪判決を受け、懲役1853年の禁固刑を言い渡された。これはコロンビア史上、最長の懲役刑判決である。ちなみにコロンビアは死刑制度を撤廃している国だ。


 さらにコロンビアの法律では懲役刑を最長で40年に制限しており、服役後のガラビートは素行も良く捜査にも協力的であったために減刑され、驚くべきことになんと今年の2023年中に仮釈放される見込みであるという。


 ガラビートは釈放される日を見込んで政治家になるための勉強に勤しんでおり、釈放された後には虐待された子どもたちを支援する活動に従事するつもりであるという。どうやら300人以上の子どもたちを虐待してきたガラビートは、児童虐待の専門家ということになるようだ。


 幼い頃のガラビート自身が児童虐待の被害者であり、そこには情状酌量の余地は確かにあるのだが、事実上300人以上の子どもを殺害した人物を社会復帰させてよいものなのだろうか。釈放されたガラビートがどのような生き様を見せるのか、彼の一挙手一投足に否応なく注目が集まりそうだ。



参考:「Bugged Space」ほか

tocana

「政界」をもっと詳しく

タグ

「政界」のニュース

「政界」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ