「リスキリング」若い世代ほど意欲あり、最大の障壁となっているのは?
2025年2月13日(木)13時40分 マイナビニュース
学研ホールディングスは2月6日、運営する「スキルアップ研究所」にて実施した「年代別のキャリアアップにおけるリスキリングの実態とその課題に関する調査」の結果を発表した。調査は1月10日〜17日、20代〜50代の働く男女300名を対象にWebで行われた。
はじめに、リスキリングの必要性を感じるかと尋ねたところ、20代の52.4%が「リスキリングが非常に必要」と答えた一方で、50代では19.1%と5人に1人に留まる結果に。また、実際に学んでいるかどうかを問う設問でも同様の傾向が見られ、20代は「学んでいる」(44.4%)割合が他の年代よりも高いが、30代では28.8%、40代で17.7%、50代では14.9%までに減少。
一方で30代以降は「学びたいがまだ行動に移していない」割合が増加し、特に40代以降では「特に学ぶ予定はない」が増加。この結果から、年齢が上がるにつれて「学びへの意欲」が「実際の行動」に結びつきにくくなる傾向があることがわかった。
次に、新しいスキルを学ぶ際の主な障壁を尋ねたところ、「時間の確保が難しい」(191人)が最も多く、次いで「費用が高い」(133人)、「学ぶモチベーションを保つのが難しい」(111人)と続いた。
年代別に見ると、「費用が高い」を最も多く選択したのは30代で51%。30代は家計への影響を強く懸念する傾向にあるよう。一方で、20代では27%と他年代より低かったことから、若年層は学びに投資する価値を認識している、あるいは、企業のサポート(研修費用負担など)を積極的に利用しているといった傾向がうかがえた。
続いて、「時間の確保が難しい」と感じる割合を年代別に見ると、30代が最も高く72%という結果に。30代は仕事や家庭での責任が強まる時期であり、20代に比べて仕事や家族のために割く時間が増えたことを強く感じる傾向にあるよう。
一方、40代、50代ではやや低下するものの、依然として高い割合(50%台)を維持しており、時間の問題が幅広い年代における重要な障壁であることが分かった。