人気ロングセラーシューズ、ナイキ「ペガサス」最新モデル『プレミアム』が凄かった!『41』『プラス』とどう違う?

2025年2月17日(月)6時0分 JBpress

(スポーツライター:酒井 政人)


『ペガサス プレミアム』のホワイトは即完売

 ナイキがまた凄いシューズを誕生させた。その名も『ペガサス プレミアム』。ビジュアルから斬新な一足だ。1月30日に発売すると、「ホワイト(正式にはフットボールグレー)」はナイキ公式オンラインストアですぐに完売した。3月5日より販売開始予定の「ブラック」もすぐに完売するのではないだろうか。それぐらいインパクトのあるモデルだ。

 そして先日、ナイキの「ペガサスシリーズ 体験セッション」に参加してきた。昨年春から発売中の『ペガサス 41』、同年秋に登場した『ペガサス プラス』、そして最高峰モデルとなる『ペガサス プレミアム』。この3足を着用して、感触の“違い”を体感したのでレポートしたい。

 1983年に登場した『ペガサス』は40年以上にわたり世界中のランナーに愛されてきたモデルだ。そのなかで『ペガサス 41』が“最新版”になる。

 ミッドソールは反発力だけでなく耐久性にも優れた「リアクトX フォーム」を採用。見た目ではわからないが前足部と踵部分に「エア ズーム ユニット」が包み込まれている。

 その履き心地はというと、程よい反発力があり、非常に安定感がある。横ブレしにくく、スムーズに走ることができるのだ。あらゆるランナーに対応したモデルといえるだろう。価格もリーズナブル。シューズ選びに迷ったら、まずは『ペガサス 41』を選べば間違いない。

 続いては、『ペガサス プラス』だ。「エア ズーム ユニット」は搭載されていないが、ミッドソールには超軽量でナイキ史上最大のエネルギーリターンを誇る「ズーム X フォーム」をフルレングスで採用している。

 履いてみると、まずは「軽さ」を感じた。実際、重量はメンズ28cmで『ペガサス 41』の約297gと比べて、50g以上も軽い約245gだ。それから同モデルよりも、高反発のクッショニングを楽しむことができる。ジョグはもちろん、スピードを上げたメニューでも十分に使えると感じた。市民ランナーなら5kmや10kmなど比較的短い距離のレースでも活躍してくれる一足といえるだろう。


『ペガサス プレミアム』の履き心地は!?

 最後は『ペガサス プレミアム』だ。ミッドソールには、「ズーム X フォーム」(上層部)と「リアクトX フォーム」(下層部)の間にほぼフルレングスで「ビジブル エア ズーム ユニット」が挟まれている。異なる素材の3層構造が独自のクッショニングを実現しているようだ。

 なかでも「エア ズーム ユニット」のかたちがナイキのなかでも新たなイノベーションになっているという。従来は主にフラットな状態でシューズに搭載されてきたが、『ヴェイパーフライ』や『アルファフライ』に使用されているカーボンプレートの形状などから着想を得て、足裏に沿うかたちで立体的な構造で初めてシューズに搭載された。

 シューズに足を入れただけで“違い”を感じた。とにかくフワフワしていているのだ。そして走ってみると、レーシングシューズの『アルファフライ』に近い感触もあり、ボヨ〜ンと弾む。トランポリンの上を走っているように駆け抜けることができて驚かされた。

 あまりに弾むため、カラダを制御するのに少し苦労するが、うまく走ることができれば、かなりの推進力を得られるだろう。重量はメンズサイズ28cmで約325gと3モデルのなかで一番重いが、エネルギーリターンは最も高い。なお3モデルともオフセット(踵部と前足部の高さの差)は10mmと共通している。

 とにかく着地から蹴りだしが気持ちよく、バネのようなスムーズな感覚を得ることができる。ランニングが楽しくなるようなモデルだ。カーボンプレートが搭載されているわけではないので、幅広いランナーにお勧めできる。その走り心地はまさに“プレミアム”と言っていいだろう。


ナイキが「ロードランニング」のモデルを整理

 ナイキのランニングシューズは大きくわけて、「ロードレーシング」「ロードランニング」「トレイルランニング」「トラックスパイク」の4つに分類される。なかでも「ロードランニング」はこれまでに多彩なモデルが登場してきた。しかし、選択の幅が広がったことで、何を履けばいいのか悩むランナーもいたという。

 そこでナイキは「ロードランニング」のモデルを再考。シンプルでわかりやすくするために、今後は『ペガサス』、現在25代目モデルが発売中の『ストラクチャー』、2月27日に18代目モデルが発売予定の『ボメロ』。この3モデルに絞るようなかたちにして、ランナーたちの悩みを解消していく方針だ。

 3モデルの違いは、主にクッショニングにある。『ペガサス』はレスポンシブクッショニング(エネルギーリターンや軽快な走りを提供)、『ストラクチャー』はサポーティブクッショニング(カラダがバランスを崩さないように安定をもたらす)、『ボメロ』はマキシマムクッショニング(クッションの量を増やして衝撃を和らげる)となる。

 また3モデルは「アイコン」「プラス」「プレミアム」の3タイプを販売していく予定。今後は『ストラクチャー』と『ボメロ』にもプラスモデルとプレミアムモデルが登場予定で日々のランニングがますます楽しくなりそうだ。

筆者:酒井 政人

JBpress

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