1920年代の“エイリアン解剖”写真が再燃!真実か、それとも都市伝説か

2025年2月19日(水)20時0分 tocana


 1920年代の謎の写真が物議を醸している。宇宙人回収の決定的証拠か、それとも新たな都市伝説か——。


 SNS上で、ある一枚の写真が急速に拡散し議論を呼んでいる。それは、いわゆる「エイリアン解剖」とされるものだ。今回の発端となったのは、UFO研究家として知られるスティーブン・グリア博士だ。


グリア博士が公開した衝撃の写真

 グリア博士は、かつて救急医として活動していたが、長年にわたり異星人の地球訪問を信じ、UFO情報の公開を訴えてきた人物である。2021年春、彼は有料のオンラインセミナーでこの写真を紹介し、その後、SNS上で広まることとなった。


 写真の出どころについて、グリア博士は次のように説明している。画像は、第二次世界大戦中に爆弾カバーを縫製していた女性の娘から提供されたという。そして、その女性は後にロズウェル近郊のウォーカー空軍基地へ移動し、そこでこの写真を手に入れたとされている。


 肝心の写真の内容はというと、解剖台に横たわる人型の遺体を囲むように、7人の人物が写っている。そのうち5人は白衣を着用し、2人はスーツ姿だ。このスーツ姿の2人について、「政府の秘密機関“メン・イン・ブラック”ではないか」との憶測が飛び交っている。


 グリア博士は写真の信憑性を高めるため、ニューヨークのメトロポリタン美術館の専門家に相談し、写っている人物の服装が1920年代のものと一致するとの見解を得た。また、歴史的な写真を数多く収蔵するバーンズ・アーカイブとも照合し、この画像が1920年代のものであることを確認したという。


 もしこの写真が本物ならば、異星人の回収は1947年のロズウェル事件から始まったのではなく、1920年代にはすでに秘密裏に行われていたことになる。さらには、1933年にムッソリーニ政権がイタリア北部で謎の飛行物体を回収したという説よりも古いことになり、宇宙人との接触の歴史を書き換える発見となるかもしれない。


写真が示すものは宇宙人か、それとも…?

 しかし、この写真の信憑性には疑問の声も多い。最大の問題は、遺体の姿に異星人らしさがほとんど見られないことだ。体の比率は完全に人間のものであり、特異な点といえば皮膚の質感と頭部の形状くらいである。しかし、これらの特徴も単なる死後の変化、火傷、あるいは皮膚の欠損によるものとも考えられる。


 さらに懐疑的な調査では、この写真が1920年代の医学部で撮影された解剖実習の一場面である可能性が浮上した。当時、医学生や医師は遺体とともに記念撮影をする習慣があった。それらの写真の中には、現代の感覚では不適切とも思えるような演出が施されたものもあり、遺体にふざけた名前を付けることすら珍しくなかったという。


真実か、都市伝説か

 この写真は、政府が100年以上も異星人の存在を隠蔽している証拠なのか。それとも、単に歴史的な写真がUFOブームに便乗して再解釈されただけなのか。


 スティーブン・グリア博士は、2001年にワシントンD.C.のナショナル・プレスクラブで「ディスクロージャー・プロジェクト」を発表し、UFO情報の公開を訴えたことで名を馳せた。しかし、その後の活動は多くの批判を受けている。今回のように、医学的な写真を宇宙人の証拠として扱う姿勢は、彼の信頼性を損ねる可能性もある。


 とはいえ、この写真が話題を集め、多くの人々にUFOの謎を考えさせるきっかけになったことは間違いない。人々が未知の存在を求める限り、このようなミステリアスな画像は今後も注目されるのかもしれない。


参考:Espacio Misterio、ほか

tocana

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