ナチスが開発していた“核爆弾と空飛ぶ円盤”の謎 「失われた技術」の真実とは?

2025年2月23日(日)7時0分 tocana


 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが核爆弾とそれを運搬するための「空飛ぶ円盤」を開発していたという説がある。この驚くべき主張は、ドイツのテレビ局ZDFが制作したドキュメンタリー『ヒトラーの原爆を追え』によって再び注目を集めた。


 この番組によれば、ナチスは東部ドイツのテューリンゲン州で核実験を行い、さらにはロシアの捕虜を使って兵器のテストをしていた可能性があるという。さらに、この極秘プロジェクトには戦後アメリカに渡ったナチスの科学者たちも関与していたとされる。


核開発を主導したSSの影

 番組では、ナチスの核開発計画を率いたとされるSS(親衛隊)将軍ハンス・カムラーに焦点を当てている。彼は約17万5000人の収容所囚人を動員し、兵器製造やナチスの地下施設建設に従事させたとされる人物だ。


 ヒトラーは彼を核分裂研究プロジェクトの責任者に任命し、その研究拠点はテューリンゲン州にあったとされる。ここでは核兵器だけでなく、宇宙開発関連の研究も進められていたという。


さらに、ロシア軍の情報機関の報告によれば、ナチスは1.5メートルの核爆弾を所有し、テューリンゲンで核実験を行ったという。しかし、この情報の信憑性については意見が分かれている。


 アメリカ軍の機密文書によれば、当時のアメリカ大統領ドワイト・アイゼンハワーは偵察機を飛ばしてこの地域を調査したものの、確証となる証拠は発見できなかったという。特に、ナチスが核爆弾を製造するために必要なウランの存在は確認されなかった。


ナチスは空飛ぶ円盤を作っていたのか?

 核兵器の存在以上に興味を引くのが、ナチスが「空飛ぶ円盤」を開発していたという説だ。この円盤型の飛行体は、核爆弾を運搬するために設計されていたとも言われている。


 一部のUFO研究家は、ナチスがこうした飛行体を「異星人の技術を応用していた可能性がある」と主張している。もしそれが事実ならば、ナチスが極秘裏に手に入れた技術は、戦後、米国やソ連にも引き継がれた可能性がある。


 事実、戦後アメリカは「ペーパークリップ作戦」によって多くのナチスの科学者を自国に迎え入れた。中には、ロケット開発で有名なヴェルナー・フォン・ブラウンのように、NASAの宇宙開発に貢献した人物もいる。では、空飛ぶ円盤の技術もどこかに受け継がれているのだろうか?


「失われた技術」の真実とは?

 ナチスが開発していたとされる核爆弾と空飛ぶ円盤の話は、未だに多くの謎に包まれている。


 ドキュメンタリー『ヒトラーの原爆を追え』の内容が事実なら、私たちは次の疑問を持たなければならない。


この技術は本当に存在していたのか?
もし存在していたなら、なぜ戦後に記録がほとんど残されていないのか?
そして、現在もどこかで極秘のプロジェクトが進行しているのではないか?


 この問題の答えは闇に埋もれたままだ。しかし、過去に「消えた技術」が存在していたことは確かであり、それが今日どこに眠っているのかは依然として謎である。


 さらに、他の多くの国々も同様の極秘プロジェクトを抱えていた可能性はないのか。あるいは現在もなお、こうした技術開発が進められているのではないか。そして、最終的に、それらの目的は何なのか。


 ナチスの開発計画がどこまで進んでいたのかは明らかではないが、その背後にある技術と、その後の行方を追うことは歴史の影に隠された重要な問いなのかもしれない。


参考:The Ancient Code、ほか

tocana

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