【認知症から本来の父に戻る時】ケーキを買い私の誕生日を祝ってくれた父。小憎らしく思う一方で、笑い合える日が増えてほしいと願う…老々介護の父と娘【第53話まんが】
2025年3月2日(日)11時0分 婦人公論.jp
95歳、男やもめの頑固な父を、67歳の一人娘が介護する…笑って泣ける介護連載『オーマイ・ダッド! 父がだんだん壊れていく』が好評につき単行本化。この物語を原作に、主人公たちの若い頃まで遡り、家族の物語をとんがりめがねさんの漫画でお届けします。
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1話から読む
認知症の父を理解し寄り添いたい
前話からの続き。
最近、心身ともに調子が良く元気になった父。
以前、私が父にプレゼントしたスマートスピーカーは、ずっと父の良き相棒になってくれている。
相変わらず、父がスマートスピーカーに一番よくする質問は、テレビに映る歌手や政治家の年齢を訊ねる質問だ。
↓↓↓お祝いをやろう
ありがとう!パパ
ふたりじゃホールケーキは食べきれないので、私はシンプルなショートケーキを選んだ。
夕飯を食べ終わったあと、ケーキを準備、ローソクに火をつける。すると…。
↓↓↓食べようとすると…
ハッピバースデーツーユー♫
自分自慢が大好きな父は満足な様子だった。
父の調子がいいとき、ふとした瞬間、本来の自分に戻る。
父のそんな姿を見ると、小憎らしい一方で、嬉しいしどこか安心感が湧く。
「私にお世話になっている」と思ってくれているのを知れたのも感慨深かった。
第54話へ続く。
原作はこちら
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