出張の強い味方「夜景とご馳走のパラダイス」グルメタウン五反田を楽しむ新感覚ホテル
2025年3月7日(金)8時0分 JBpress
文=のかたあきこ 写真=星野リゾート
街に開かれた空中庭園のホテル
「OMO 5東京五反田(おも) by 星野リゾート」はJR五反田駅から徒歩約6分。一際目を引く地上約100mの五反田JPビルディング(旧ゆうぽうと)にある。14階から最上20階の高層階に位置し、眺望がよく、特に全188室ある客室は見晴らしがいい。
OMOは星野リゾートが「街を楽しむ新感覚ホテル」をテーマに全国展開する“街ナカ”ホテル。現在17施設あり、OMO 5東京五反田は2024年4月にオープンした。OMOの後ろにある数字は、サービスの幅を示すという。例えば、5はカフェを併設するブティックホテル、7はレストランを備えるフルサービスホテル、3はフード&ドリンクステーションがあるベーシックホテル。
フロントがある14階には「OMOベース」というロビーやトラベルライブラリー、カフェが広がる。高さ6mの吹き抜け空間は開放感があり、モダンにデザインされた木材の天井や、ライブラリーまわりの色彩豊かなファブリックなど、明るく落ち着いた印象を受ける。フロントすぐに「空中庭園」と呼ばれる水を配した緑の広場があり、街と空とをつなげる地上約60mの風景は気分爽快だ。
「OMOカフェ&バル」は、大きな窓から東京の街が眺められるオールデイカフェ。朝食7時〜10時(L.O.9時30分)、カフェ&バル11時〜23時(フードL.O.21時30分/ドリンクL.O.22時30分)は宿泊客以外も立ち寄り利用ができる。地元っ子にも愛される、街に開かれたスポットだ。
客室は地上14〜20階に10タイプ・全188室ある。写真の「デラックスルーム」は34室あり、4人定員で32〜40㎡。また全5室の「OMOハウススイート」は6人定員、57㎡でファミリーやグループ、長期滞在にオススメだ。
OMOレンジャーと名店はしご酒「五反田ヒルズツアー」
OMOホテルは、スタッフ(OMOレンジャー)が毎日行うご近所ガイドツアーが名物だ。「夜景とご馳走のパラダイス」を宿づくりのテーマにするOMO 5東京五反田では、グルメ体験のアクティビティを様々に行う。館内では「五反田ご馳走レセプション」と題して、五反田の街を知り尽くしたOMOレンジャーが名店を独自の切り口で紹介する。16時〜18時(所要5〜10分)、無料、随時受付。
アクティビティの一押しは「五反田ヒルズツアー」。約40店の個性的な店が詰まったビル・通称「五反田ヒルズ」で、はしご酒を楽しむというものだ。こだわりの料理を味わえる店や、店主との会話を楽しめるスナックをOMOレンジャーとめぐる。18時〜20時、6000円(1人)、2店舗のOMOオリジナルセットメニューを堪能(ドリンクは別)、最大3人、20歳以上、事前予約。
「五反田ヒルズ」はOMO 5東京五反田から歩いて10分ほど。東急池上線・大崎広小路駅の高架下を進んだ目黒川沿いにある。キラキラ照明がパラダイスの非日常へと誘う。この日は和食店とスナックで、お手軽な「OMOコース」のはしご酒を楽しんだ。地元の知り合いが行きつけの店を紹介してくれるようで、はじめての旅先でも不安が解消される。
夕食後から就寝前までのナイトタイムは、OMOベースで開催されるイベント「満チル夜のひととき」を堪能。空中庭園で香り豊かなハーブティーとともにレコード鑑賞などが楽しめる。20時30分〜23時、無料(OMOカフェ&バルのメニューは有料)。
客室では、都会の夜景を独り占めにしながらゆっくり過ごせる。壁一面がガラス窓のピクチャーウインドウになっていて、額縁に収められた絵画のように大小ビル群の都市の風景が映える。窓辺にはぐるりとソファが配され、リラックスできる。
翌朝、「OMOカフェ&バル」での朝食のメインは、おにぎり。お米は東京の老舗米問屋「隅田屋」の五つ星お米マイスター監修による特製ブレンド米。具材は牛しぐれ煮、海鮮ほか厳選の10種を用意している。
五反田は戦前、花街としてにぎわい、戦後は東京でも屈指の規模を誇る闇市が出現し、労働者などを支える食の街になったそうだ。その一方で周辺には昭和初期以降、城南五山という新興高級住宅地ができたため、洗練された食文化も継承される。OMOが「ご馳走のパラダイス」へと誘ってくれる。
筆者:のかた あきこ