企業が就活の選考で「絶対に必要」と重視すること明らかに - 面接が本格化する前に再確認

2024年3月7日(木)13時11分 マイナビニュース

2025年卒の就活がいよいよ本格的にスタートしました。これからは会社説明会への参加、エントリーシートの提出など、多忙な日々が続くことになりますが、あらためて確認しておきたいのが、採用担当者の視点です。
企業が人材を採用する際に就活生のどこをチェックしているのか、これから本格化する面接に備えて今一度確認しておきましょう。
2024年2月にリリースされた「マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査」では、企業が人材を採用する際、どんな点を重要視しているのか、また面接時にはどんなところを確認しているのかについて調査しています。
○企業は、人柄、入社熱意、自社との相性を確認
まず、新卒採用において人材を見極める際に重視することからみてみましょう。
上位にあがったのは、「素直さや誠実さなどの人柄」(43.0%)と「コミュニケーション能力などの対人スキル」(41.9%)など、その人に備わっている性質面。
就活用に急に人格を変えることはできませんので、面接では、面接官との会話を意識して、自分を偽らず誠実に答えていくことを意識してください。
重視するポイントとして次いで多かったのが、「学生の自社に対する熱意や意欲」(27.0%)。
なぜこの業界を志望するのか、なぜこの会社に入りたいのか、入社したらどんな活躍をしたいのか等など、現時点で準備できている自分の志望動機に、相手に思いが伝わるほどの説得力があるかどうか、あらためて確認してみましょう。
調査では、企業は学生との相性も重要視していることがわかりました。「価値観が自社の文化にあっている」(25.9%)、「自社のビジョンに共感している」(21.3%)といった回答があがっています。
自分と企業との適合性については客観的に判断することは難しいですが、企業理念や経営トップの考え方などをよく確認し、どこに魅力を感じるのか、自分なりの共感ポイントを整理しておくことが大切です。
○面接では"意識的に伝えるべきこと"と"無意識のうちに伝わってしまうこと"に注意
企業が面接時に特に注視するポイントについても見てみましょう。
同調査では、面接時に特に注視するところについて、重要度の高いものを3つまで選択してもらっています(下のグラフでは回答のベスト10のみを掲載)。
上位から、「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」(63.3%)、「入社したいという熱意」(45.3%)、「素直さや伸びしろ等の成長可能性」(39.8%)が続きます。
大まかな傾向は、前述の「人材を見極める際に重視すること」と同じですが、面接というシーンを考えると、特に注意したいのが、"意識的に伝えるべきこと"と"無意識のうちに伝わってしまうこと"を区別して対策を立てることです。
ベスト10の回答の中では、「入社したいという熱意」(45.3%)、「自己紹介・自己PRの内容」(12.7%)、「企業・業界理解の深さ」(12.6%)などは、"意識的に伝えるべきこと"に該当します。
これらは、自己分析や企業研究の成果を基に、自分の言葉で面接官に伝えることができる内容です。自分の努力次第で、面接官の評価をアップすることができる可能性があるので、企業側の視点を意識して、しっかり対策をしましょう。
一方、「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」(63.3%)、「まじめさ・誠実さ」(28.5%)、「言葉遣い・態度」(16.8%)、「臨機応変に対応できるか」(13.8%)などは、自分の言動や態度が知らず知らずのうちに面接官に伝わってしまうことがらです。
"無意識に"素の自分が出てしまう可能性があるので、面接官にマイナスイメージを持たれないように、模擬面接などを充分に行い、自分の言動や振る舞いなどについて普段から気をつけておきましょう。
○学業成績が良くない場合の対処法とは?
最後に、学業成績をどの程度考慮するかについても確認します。
調査では「重視する」と「ある程度考慮する」の合計が44.2%で、「あまり考慮しない」と「まったく考慮しない」の合計が55.8%となっています。この結果だけを見ると、成績の善し悪しを過度に心配する必要はなさそうです。
そうは言っても、業界や職種によっては、学生時代に培った専門知識が必須になるケースがあります。
もし、成績に自信が持てない場合は、面接官にその点を突っ込んで質問されることを想定して、その要因をしっかり説明できるように準備しておきましょう。
吉本隆男 よしもと・たかお キャリアライター&就活アドバイザー1960年大阪生まれ。1990年毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)入社。採用広報ツールの制作を幅広く手がけ、その後、パソコン雑誌、転職情報誌の編集長を務める。2015〜2018年まで就職情報サイト「マイナビ」の編集長を務めた後、地域創生をテーマとした高校生向けキャリア教育プログラムの開発に従事。2020年定年退職を機にキャリアライター&就活アドバイザーとして独立。日本キャリア開発協会会員(CDA)、国家資格キャリアコンサルタント。著書に『保護者に求められる就活支援』(2019年/マイナビ出版) この著者の記事一覧はこちら

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