博多座「座席表」ペーパークラフト配布に反響 コロナで公演自粛の中...担当者の思いを聞いた

2020年3月9日(月)17時58分 Jタウンネット

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、現時点で2020年3月15日までの公演中止が決定している福岡市の劇場・博多座。せっかく楽しみにしていた公演がなくなり、泣く泣く払い戻しをした人もいることだろう。


そんな人々を元気づけるかのように、博多座は5日、「立体座席表ができました!」とツイート。組み立てると「立体座席表」になる台紙を公式サイトなどで無料配布し反響を呼んでいる。


博多座の投稿には「#次の観劇まで気持ちを高める準備期間」「#お子様用のペーパークラフトに」といったハッシュタグがつけられている。次の公演を待ちわびる人や、休校中の子供たちが気軽に楽しめるペーパークラフトだ。


ツイッターでは、


「チケットを買って公演まで待ち遠しい日々。これを組み立ててテンションを上げまくりたい!!」
「博多にはなかなか行けませんが、劇場好き的にはもうこれを見ただけでわくわくしますな!」
「手持ち無沙汰なお子様の暇潰しにもなるし、予約する際の目安にもなる」



といった声が寄せられており、さっそく作ってみたという人も続出している。


公演中止を受けペーパークラフト化


Jタウンネットは6日、立体座席表を考案した博多座宣伝部の担当者を取材した。


担当者によれば、ペーパークラフトの座席表は博多座のチケット売り場近くにある大きな立体座席表を元にしたとのこと。お客さんが座席を決める際、参考にしているという。


ペーパークラフト化に踏み切った理由について、担当者は以下のように話している。


「舞台好きの皆さんにもいつかご共有できたらと思っていました。今は公演自体が中止になっており、このタイミングで投稿しました。(立体座席表を作って)次の公演を楽しみにしていただければなと思います」



立体座席表の使い方としては、自分の席を見つけて次の公演をイメージする、これまでに座った席に印をつけて記録する、などがあげられる。一般ユーザーの中には「小物入れ」にしている人もいたようだ。厚紙で作って、職場のデスクなどに置けば付箋や輪ゴム、クリップ等を入れることができるという。


また博多座としては、立体座席表をペーパークラフトとして配布することで「どの座席からも見やすい」ことが伝えられるというメリットがあるそうだ。


担当者はペーパークラフトがツイッターで話題になったことについて、


「みなさんにここまで喜んでいただけると思っておらず、びっくりしています。こういう状況なので、少しでも喜んでいただけたなら嬉しく思います」



としている。


実際に作ってみた


そんな話題のペーパークラフト、筆者も作ってみることにした。


立体座席表の台紙はオーケストラピットがあるものとないもので2パターンある。オーケストラピットがない方は1階の一部の席に色が付いており、花道のパーツをお好みで取り付けることができる。


用紙下の説明によればA4サイズの厚紙や画用紙がおすすめとのこと。あいにく持ち合わせていなかったので今回は普通のコピー用紙を使うことにした。先に行っておくが、コピー用紙はあまりおすすめできない。理由は後ほど...。


台紙を印刷したらそれぞれのパーツを切り離す。ここはハサミでもいけるが、指定された場所に切込みを入れる必要があるのでカッターがあると便利だ。


続いて2階の切込みに3階の該当部分を差し込む。しかし紙がペラペラのため、うまく差し込めない...。非常にやりにくい。側面パーツを巻き付けると少し安定するが、かなり心もとない。


そして1階の切込みに2階の該当部分を差し込み、完成。コピー用紙のためかスキマが多くできてしまったが、内側からテープで補強することで何とか形にすることができた。


見て気分を高めるためだけなら、これでも問題ないだろう。しかし作りやすさや強度を考えるなら、面倒くさがらずに固めの紙を使う方がいい。


博多座に行ったことのない筆者でも作り始めると熱中してしまった。巣ごもり中のみなさん、ぜひ作ってみてはどうだろうか。

Jタウンネット

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