下流老人にならない! 非正規の人たちが老後の経済不安を避ける4つの対策とは?

2024年3月12日(火)21時20分 All About

非正規雇用は、正社員よりも給料が低かったり、退職金がもらえなかったりするため、長い老後に対する備えがままなりません。そのため「いつも将来に不安を抱えている」という方も中にはいるかもしれません。非正規雇用の方が、老後の経済不安を和らげるための対策を紹介します。

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非正規雇用の人が老後のお金不安を解消するためには?

総務省がまとめた「2022年(令和4年)労働力調査(基本集計)」によれば、役員を除く雇用者のうち、パート、アルバイトなどの非正規雇用が約4割を占めています。
また、厚生労働省の「2022(令和4)年賃金構造統計調査の概況」によれば、男女合わせた正社員の平均賃金は32万8000円。一方、非正規雇用の平均賃金は22万1300円で、正社員の約7割です。
賃金が少ない場合、老後に受け取る年金も少なくなりがちです。さらに、非正規雇用は、正社員のように、退職金をもらえないため、長い老後に対する備えもままなりません。そのため「いつも将来に不安を抱えている」という方も中にはいるかもしれません。
ただ、不安を放置していても解決することはありません。何かできることから、積極的に対策を講じましょう。今回は、非正規雇用の方が、老後の経済不安を和らげるための対策を紹介します。

非正規の人たちが老後の経済不安を和らげるための4つの対策

非正規雇用の方が、老後の経済不安を和らげるための対策を順番に紹介します。

対策1:少なくとも手取りの1〜2割は先取り貯蓄をする

非正規雇用で働いていると、収入が少ないため、貯蓄に回せる金額が少ない場合があるかもしれません。しかし「お金が少ないから、貯金できない」となると、さらに不安が募ります。手取りの1割は必ず、できれば2割を目指して貯蓄しましょう。
その際、給料が振り込まれたら、すぐに貯蓄分を別口座に分けてしまう「先取り貯蓄」がおすすめです。先取り貯蓄は、先に貯蓄分を取り分けてしまい、残ったお金で家計をやりくりするので、優先順位を考えてお金を使うようになります。また、使える枠が決まっているため、支出を抑える工夫や、節約術に注意が向くようになります。

対策2:投資は「長期・分散・積立」でリスクを分散する

老後資金の形成に向け、株や投資信託などの投資を検討する場合があるかもしれません。その際、得をする可能性がある一方、相場が悪くなれば損をする可能性もあります。
そのような投資リスクを減らすためには、1つの金融商品に多くの資金を投入せず、「長期・分散・積立」で投資リスクを減らすようにしましょう。日ごろから、投資に興味を持ち、いろいろな情報を得ておくことも大事です。

対策3:収入アップにつながる資格取得・スキルアップを目指す

お金の使い方は自由ですが、将来的に収入アップにつながるものに優先的にお金を使いましょう。たとえば、資格取得やスキルアップのための研修、仕事に関連する本などがあります。
自己研鑽することで、キャリアアップができれば、将来の経済不安が大きく和らぐでしょう。また、老後も継続的に働けるスキル習得になれば、末永く収入が得られるめどが立ちます。今よりも状況を良くするための自己投資を続けましょう。

対策4:正社員で働ける方法を探す

正社員と非正規雇用では、賃金に大きな格差があります。正社員になることができれば、収入・福利厚生などが今よりもアップすることが見込めるでしょう。独立する目標があれば別ですが、会社で働き続けるのであれば、非正規雇用のままではなく、正社員になる方法を探しましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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