コッペパンの概念が変わる!ボリュームたっぷりの『2538kitchen DELIcoupe』 (北千住)のかわいすぎるコッペパンとは?

2021年3月14日(日)10時51分 食楽web


パーティーの主役になりそうな楽しいコッペパン | 食楽web

 ひと昔前までは、学校給食でよく出されていたコッペパン。バターやミルクなどの油分が少なくシンプルで食べやすいパンですが、クロワッサンやロールパンに比べると華やかさにかけるというか、筆者は給食でも残していた記憶がありました。

 そんな中、北千住で行列ができるコッペパンの専門店があると聞き、さっそくそのお店に直行。コッペパンで行列? という疑問を抱えながら向かったのは、北千住駅より徒歩約5分の『2538kitchen DELIcoupe』です。


木の温もりを感じるオシャレな店内。2階のイートインスペース

 商店街を歩くと、外観の壁に「2538」と大きく書かれたオシャレなお店を発見。これには「にこみや」とルビがあります。中に入ると、商品がない! コッペパンがずらりと並ぶことを予想していましたが、店内にはでき上がったコッペパンがありません。どういうこと?

 オーナーの富井さんにお伺いすると「注文を受けてから仕上げしています。できたてを食べていただきたいんです。」とのこと。なるほど、カウンターには20種類を超えるコッペパンの写真が張り出されていて、ここから注文をします。


中の具材が飛び出すコッペパン

 メニューは、お惣菜系とスイーツ系のコッペパンが20種類、キッシュが3種類。写真付きのメニューで、どれも溢れんばかりの具材が入っています。コッペパンはひとつ180円から、いちばん高いものでも380円と手ごろな価格。中の具材は、マッシュポテトのキャロットトラぺやフォアグラのテリーヌ、濃厚ショコラなどまるでレストランで提供されるようなものばかり。それもそのはず、こちらは北千住でイタリアンやフレンチレストランを経営する『2538(ニコミヤ)』のコッペパンのデリなのです。

 オーナーの富井さんによると「フレンチ、イタリアンの技法を使い、お酒を飲まない世代に向けて、下町の親しみやすいコッペパンの店を開店しました」とのこと。本格レストランの美味しい料理を挟み込んだコッペパンに期待が高まります。


こんなに大きなローストポークがゴロリと入っている

 カウンターの前にはパン屋さんとは思えないほどの大きなキッチンがあり、注文が入ると仕上げをしています。具材の全てはオリジナル、パンは全国からコッペパンを取り寄せて決めた九州のパン職人からの特注品で、全粒粉で卵を入れないシンプルなもの。パンの味がしっかりとしていて、シェフが作る料理にも負けず、しっかりとマッチしてくれます。さあ、それではビストロなコッペパンを紹介していきます!

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「ビストロトリゴボウコッペ」350円

 さあ、最初は『2538kitchen DELIcoupe』のいちばん人気のメニュー、「ビストロトリゴボウコッペ」です。中の具材は自家製のスモークチキンとゴボウの竜田揚げ。これをポルト酒にフォンドヴォーを加えて煮詰めて作る「ポルトソース」をたっぷりかけていただきます。


太いゴボウがゴロリ。食べ応えあり。

 直径3cmはありそうな大きなゴボウがゴロリ。食べてみるととってもやわらかで美味しい! スモークのチキンと大地を感じるゴボウの組み合わせがマッチ。肉やスイーツがあるにも関わらず、こちらが一番人気というのも納得です。メニューに迷ったら、まずは「ビストロトリゴボウコッペ」を食べてみてください。


「厚切りローストポークコッペ」320円。右は「ましまし」でプラス180円。

 次に人気なのが、「厚切りローストポークコッペ」。厚さは3cm以上ありそうな大きな肉がゴロリと入っています。低温調理でじっくり8時間、ていねいに調理されたローストポークは驚くほどやわらか。お店では「ましまし」というメニューもあり、プラス180円でこのお肉が2本になります。これは食べ応えありです。


「ふわとろコッペキャラメル味」180円

 スイーツ系のいちばん人気は「ふわとろコッペ」。生乳45%の濃厚な生クリームにきび砂糖を加えてホイップさせた、生クリーム好きにはたまらないコッペパンです。ソースはミルク、キャラメル、チョコレートの3種類から選べます。こちらも「ましまし」ができて、もう口いっぱいに開いても絶対入らないほどのボリューム。きび砂糖を使っているためか、やさしい甘味で軽やか。この量でもペロッといけるのが怖い。

具沢山のキッッシュも絶品!


「たっぷりやさいと2種類のチーズのキッシュ」700円

 コッペパンと一緒にぜひ試して欲しいのがキッシュ。ズワイガニやたまごベーコンなど3種類のキッシュがあります。今回は「たっぷりやさいと2種類のチーズのキッシュ」をオーダー。まず持ってみると、具材がぎっしりと詰まりズシっと重い。中の野菜には足立区特産の小松菜をジェノベーゼにしたものが入り、ゴルゴンゾーラの香りと相まってとっても美味しい!

 本格的なフレンチやイタリアンの手法で作る具材を挟み込み、ひとつ300円前後の価格で気軽に食べられるコッペパン。具材の一つひとつが美味しくて、次はこれも食べてみたいなと思わせる、週末は行列ができるというのも納得のお店です。人気店なので予約をしていくのがベター。予約でも仕上げは店内でするので少し待ちますが、できたてを味わえます。

●SHOP INFO

店名:2538kitchen DELIcoupe(ニコミヤキッチン デリコッペ )

住:東京都足立区千住4-19-16
TEL:03-3870-5600
営:11:00〜21:00 ※売り切れ次第終了
休:なし
https://delicoupe.favy.jp

●著者プロフィール

矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。

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