京都の行列パンを求めて。『まるき製パン所』に並んでモーニングのコッペパンサンドを買う幸せ

2025年4月13日(日)8時30分 食楽web


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 京都に行ったら、京都ならではの豆腐懐石も老舗のカフェも行きたいけれど、実は一番のお目当てだったのが、この地元に根付いたコッペパンサンドの名店『まるき製パン所』です。

 四条通り沿いにあるホテルに泊まったんですが、てくてくと歩いて散歩を楽しみながら向かいました。四条駅から徒歩16分、バスなら堀川松原停留所から徒歩3分ほど。路地にぽつんと現れる昭和レトロなお店には朝から行列ができていました。

 地元の人に紛れて朝からパン屋に並んで買う。この待ち時間の恋しさ、ワクワク感。旅の醍醐味の一つですね。

 京都はパンの消費量が全国でもトップクラス。数多のベーカリーがひしめく中、創業70年を超える歴史ある同店の魅力はなんなのでしょうか?


朝からパンを求める風景

 1947年創業のまるき製パン所は昔と変わらぬ店頭販売で、行列のお客さんのオーダーを聞き、それに合わせてパンを用意してくれます。店内の奥に見える製造スタッフの多いこと。店頭のスタッフは笑顔を浮かべ、テキパキとパンを紙袋に詰めて渡していきます。その姿がまた、素敵なこと。


奥の工房から注文分のパンができると名前が呼ばれます

 訪れたのは9時半頃。名物はやはりコッペパンサンドで、パン棚にもずらりと並んでいるはずが……ない! 棚はトーストばかりで不安になったんですが、奥から続々と注文分のコッペパンサンドが出てくる、出てくる。


コッペパンサンド以外に、ピザトーストやフレンチトーストも並んでいておいしそう

 注文票を見ながら頼めばほとんど、作ってくれるようです(具材や時間帯にもよると思いますが)。種類はハムやカツなどのお惣菜系からチョコやクリーム、あんこなど王道の甘い系までたくさん。懐かしのコッペパンといえど、見たことのない具もあって悩みまくります。


「ニューバード」は厚切りハムが入ったカレー風味の揚げパン [食楽web]

 キャベツがシャキシャキと入った「ハムロール」(210円)や「エビプリカツロール」(300円)、「コロッケロール」(260円)などの惣菜パンは絶対買い。懐かしさに駆られて、クリームやチョコクリームがシンプルにはさまった甘い系も一緒に買いました。

 横の冷蔵庫を見たら、また懐かしいコーヒー牛乳やフルーツ牛乳まで発見。これは一緒に飲みたい! 昭和の心が沸々と湧いてきて心が躍ります。

 買ってすぐに人気のハムロールをパクッ。いい、なんともシンプル! そしてコッペパンが小ぶりで食べやすく、歯切れ良く、具材の量と絶妙に合います。


「エビプリカツロール」

 個人的にイチオシは「エビプリカツロール」。名前の通り、プリッとジューシーなエビカツ、それを包み込む歯切れのいいコッペパン、そしてレモンの爽やかな果実味が広がる(中に挟まってるんですよ)。おいしい〜! と思わず小躍り。

 まるき製パン所のコッペパンサンドが愛される理由は、昔ながらの味わいをシンプルに残しつつ、食べやすさ、歯応えの良さ、具材との一体感がよく考えられていること。あとはお店の方々の働きっぷりの良さとアットホームさにほっこりと感動しました。なんていいお店。京都に住む人たち、幸せですね。

●SHOP INFO

まるき製パン所

住:京都府京都市下京区松原通堀川西入ル
営:6:30〜20:00(日・祝日は6:30〜14:00)
休:月曜

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