羽田空港には、世にも珍しい「絵馬の自販機」があった

2019年3月17日(日)11時0分 Jタウンネット

世界への玄関口となった東京・羽田空港(東京国際空港)。その国際線ターミナルには、日本古来の風景を映画のセットのような形で再現したエリアも存在する。


そこには、まるで神社の絵馬のように、願い事を書いた木札を飾るスペースもあるという。いったい、どんなスペースなのだろうか。空港と絵馬。なんとも想像がつかないが組み合わせだ。


そこでJタウンネット編集部は2019年3月15日、羽田空港の国際線ターミナルに向かった。


旅の安全を願って


調べたところ、ターミナルの5階にその場所があるという。フロアマップを確認しても木札についての情報はまったく書かれていないため、実際に行って確認する以外の方法はないようだ。


エレベーターで5階に上がると19世紀当時の日本橋を半分のサイズで再現した「はねだ日本橋」がお出迎え。左側にある壁面には江戸図屏風の陶板壁画、橋を渡った先には「おこのみ横丁」と呼ばれる古風なお店の並びがある。


時代劇のセットのような空間に日本人である筆者も世界観に酔ってしまいそうだ。


おこのみ横丁を抜けると「お祭り広場」と呼ばれる広いスペースに出る。広場を見渡したところ、細かい板のようなものがズラリと並んだ壁を発見した。


近寄ってみると「よい旅でありますように」などの願いが書かれた札がぶら下がっている。これが噂の空港の木札だ。


空港らしく、旅に関するお願いもあるが、皆さんかなり自由に願いを込めているよう。これからオーストラリアにでも行くのか「待ってろ!!コアラ!!」と書いている人や、「ユーチューバー」「整形成功」といった茶目っ気のある願いも多い。


また、「息子の大学合格」といった受験祈願の木札も多く、かなり色々な人が利用しているようだ。


せっかく来たので筆者も何か書こうと木札の販売スペースを探すが見当たらない。すると、木札の置いてある自販機を発見。絵馬の自販機なんて初めてみたので少し戸惑ったが、500円で1枚購入した。


なんだか自販機から木札が出てくるのも新鮮だ。自販機の隣にペンなどが置かれた机がある。


表面は空港らしくファーストクラスのチケットを模したデザインになっている。裏ははねだ日本橋の看板にもあった「旅立ちは昔も今も日本橋」の川柳が印字され、残りに願い事が書ける。


これといった願い事が浮かばなく、ペンを動かせない。


その間に机にある広場の説明を読むと、


「羽田空港を訪れた記念に貴方の願いごとを書いて飾ってみてください!きっと願いが叶うでしょう!!」



と書かれている。


神社におさめる絵馬と違ってかしこまったものではないようだ。


ファーストクラスのチケットにつづられた願い事は、どこまで行ってしまうのだろうか。書いた人と同じ場所か、はたまた全く違う場所か。そんなことを考えてしまう。


筆者もこれからニューヨークに——なんてカッコいい展開にはならず、麹町の編集部へと戻っていった。

Jタウンネット

「羽田空港」をもっと詳しく

タグ

「羽田空港」のニュース

「羽田空港」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ