24卒『配属ガチャ』についての意識調査、配属先で最も重視するポイントは?

2024年3月19日(火)15時53分 マイナビニュース

インターツアーは、3月18日に24卒の学生6,903人を対象とした「『配属ガチャ』についての意識調査」の結果を発表した。同調査は、2024年1月22日〜31日の期間でWEBアンケート形式で実施された。
配属先について重視するポイントを「勤務地」「職種・部署」「特に気にしない」の3択で尋ねたところ、「勤務地」と回答した学生が64.2%と、全体の6割以上を占めた。
希望する勤務地がある場合に、その理由について尋ねると、最も多い回答は「実家があるから」(27.2%)で、次いで「今住んでいる場所に近いから」(26.3%)が多く、2つの回答を合わせて過半数を占めた。また、3番目に多かった回答が「友達がたくさんいるから」(22.0%)であり、馴染みのある地域から離れたくないという思いが強いと予測された。
希望の職種について、最も多かったのは「営業職」(33.6%)、次いで「企画/管理職」(28.9%)であった。
実際に配属された職種も、「営業職」が55.6%と最も多く、次いで「IT/通信系エンジニア職」(15.5%)であった。本調査に回答した24卒生の9割以上が文系学生ということもあり、建築土木などの職種は希望・配属共に0となっている。
職種における希望と実際の配属のギャップが特に大きい職種は「営業職」と「企画/管理職」で、「営業職」は希望よりも配属が22.0%多い一方で「企画/管理職」は希望よりも実配属が20.3%少なかった。他にも、「素材/化学/食品系エンジニア職」(-4.3%)や「クリエイティブ職」( -4.3%)などが希望より配属の割合が低くなっていることから、人気職種程ギャップが大きくなっているといえる。
配属先の告知時期について尋ねると、最も多かったのは「内定式後〜入社式」(50.0%)であった。
内定先の告知時期については過半数以上が「遅いと思った」(55.6%)と回答。
また、上記について告知時期別の感じ方をまとめると、「早いと思った」と「ちょうどいいと思った」ともに内定通知〜内定式までの期間は高く、内定式後入社式までの期間に入ると73.0%が「遅いと思った」と回答していた。学生が配属先を知りたい時期としては、内定式まで1つの目安となっているといえる。
さらに、配属先の告知時期が内定の承諾保留や内定辞退に影響したかどうか尋ねたところ、「内定承諾保留や内定辞退の要因となった」と回答した24卒生は24.6%で、約4人に1人が配属先がわからないことで入社を決められない、あるいは辞退する原因になったと考えていることがわかった。また、実際に辞退はしなかったものの「内定辞退を検討する要因になった」と回答した24卒生も11.2%いることがわかった。
内定告知時期と内定辞退の関係についてまとめたところ、配属先の告知時期が「早いと思った」24卒生で内定承諾保留・内定辞退に「要因となった」は0%であったのに対し、「遅いと思った」24卒生では「要因となった」は合計44.2%(24.0%+20.2%)まで上昇しており、配属先の告知時期が遅れることで内定承諾保留・内定辞退の増加につながることがわかった。
配属先とエントリーの関係について、配属先が未定、または配属先を選べないことでエントリーを見送ったことがあるかどうか尋ねたところ、約半数の48.7%が「ある」と回答。勤務地や職種を選べず、実際の配属でギャップが生じることが、学生のエントリーの意思決定を阻害していることが伺えた。
勤務エリアが一定の範囲に限定される「地域限定社員」についての考えを尋ねたところ、最も回答が多かったのは「地域限定社員について知っていたがエントリーしなかった」(42.2%)で、次いで「エントリーした中に地域限定社員が含まれる」(29.3%)が多かった。「地域限定社員のみにエントリーしていた」(0.9%)を加えると、72.4%がこの制度(雇用形態)について認知し、行動していることがわかった。
業務を明確に分けた職種で採用する「ジョブ型雇用」についての考えを尋ねたところ、最も多かった回答は「ジョブ型について知っていたがエントリーしなかった」(48.3%)、次いで「ジョブ型雇用について知らなかった」(31.0%)であった。ジョブ型雇用について認知している24卒生は69.0%であることが分かった。
「地域限定社員」「ジョブ型雇用」ともに、いわゆる「配属ガチャ」に対して、勤務地や職種を選べる制度であるにもかかわらず、積極的に勤務地や職種を選択しようとこれらの制度を選んだ24卒生は2割〜3割程度にとどまっていた。

マイナビニュース

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