「大阪の平和を守る戦隊ヒーロー」の人間ドラマを万城目学が書き下ろし オオサカメトロで無料配布の「地下鉄文庫」が楽しそう!

2022年3月21日(月)8時0分 Jタウンネット

皆さんは電車に乗っているとき、何をして時間を潰しているだろうか。

各々好きな過ごし方があるかと思うが、その選択肢に「読書」を加えたくなる——そんな企画を、オオサカメトロ(大阪市高速電気軌道・大阪府大阪市)が開始する。その名も、地下鉄文庫「オオサカチカセツ」だ。

これは、「オオサカメトロで読みたくなる」というコンセプトの小説を無料配布するという試み。

その第1弾として、「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」、「プリンセス・トヨトミ」などで知られる大阪府出身の作家・万城目学さんの書き下ろし連作短編小説「みをつくし戦隊メトレンジャー」の配布を沿線5駅で行う。

作中では、大阪の平和と秩序を守るため、5人のヒーローとヒロインが『みをつくし戦隊メトレンジャー』として悪の組織と戦う。万城目ワールド全開のユーモアあふれる人間ドラマである。

主な舞台はオオサカメトロとその沿線で、実在する大阪の地名や沿線のディープなスポットも多数登場するそうだ。

「メトロに乗る、沿線の街を訪れるきっかけに」

地下鉄文庫「オオサカチカセツ」が生まれたのには、どんな背景があるのか。Jタウンネット記者は17日、オオサカメトロ(大阪市高速電気軌道)の広報部広報課に取材した。

同課の担当者は、地下鉄文庫誕生の理由について

「オオサカメトロに乗ってみたくなる、沿線の街を訪れてみたくなるきっかけを作れれば、と思い今回創設いたしました」

と話す。

過去には沿線の「食」や「音楽」を巡る企画等を通して「きっかけ」の創出を目指していたが、まだまだ大阪の魅力を伝えきれていないと感じていたそう。そこで今回、小説の中に大阪の魅力をふんだんに盛り込んでみようと考えた。

万城目学さんを第1弾の作者として選んだ理由を、担当者はこう語る。

「万城目先生は大阪府の出身であり、大阪を舞台にした作品も多く執筆していらっしゃり、大阪の歴史にもお詳しいのでご依頼させていただきました。先生にも今回の企画の趣旨にご賛同して頂けたことから実現いたしました」(オオサカメトロ広報担当者)

1作品からでも楽しめるけど...それぞれの作品がリンク!

「みをつくし戦隊メトレンジャー」シリーズは全5作。それぞれ異なる駅で配布される。

「1作品だけ読んでいただいてももちろん楽しんでいただけますし、それぞれの作品がリンクしておりますので全作品読んでいただけるとよりいっそう楽しんでいたけるかと思います。
大阪で普段は一般人として暮らしている人が実はヒーローだったというファンタジー的な要素を楽しんでいただければ」

と担当者。なお、「オオサカチカセツ」の今後の展開については「今後の皆さまからのご反響を踏まえ、検討していきたい」としていた。

配布される作品タイトル・配布場所・配布開始日は以下の通り。

「御堂筋レッド編」...中津駅(御堂筋線)南改札外、3月18日〜
「谷町パープル編」...四天王寺前夕陽ケ丘駅(谷町線)北東改札外、3月25日〜
「中央フォレストグリーン編」...朝潮橋駅(中央線)東改札外、4月1日〜
「長堀鶴見緑地イエローグリーン編」...蒲生四丁目駅(長堀鶴見緑地線)西改札外、4月8日〜
「今里オレンジ編」...清水駅(今里筋線)改札外、4月15日〜
配布はいずれも無くなり次第終了

冊子は各5000部と限られているが、配布用ラック上部のポスターに掲載のQRコードを読み取ることでスマートフォンでも読むことができる(デジタル版の閲覧は5月29日まで)。

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