【トリビア】森永製菓のスナック菓子「おっとっと」はなぜ海の生き物のかたちをしている? 赤いクジラの名前は?

2025年3月26日(水)17時38分 マイナビニュース


森永製菓は3月25日、スナック菓子「おっとっと」をスマートフォンにかざして遊ぶことができる「いきものハンター」ゲーム、「めざせ! 最強! おっとっとハンター」を公開した。4月8日には、陸の生き物の菓子型が入った「おっとっと<コーンポタージュ味>」(オープン価格)を発売する。
○「おっとっと」からスマホで遊べるゲームが登場
めざせ! 最強! おっとっとハンターは、期間限定のゲームが楽しめるブラウザコンテンツ。スマートフォンで特設サイト内の専用カメラからおっとっとの形を読み取ると、生き物をゲットできる。組み合わせ型、ミニチュア型を読み取ると難易度の高いゲームを楽しめ、成功させると生き物の図鑑を見ることができる。
対象パッケージは、「おっとっと<うすしお味>(52g)」「おっとっと<コーンポタージュ味>(50g)」「おっとっと5袋入り<うすしお味>」「おっとっと おやつパック<うすしお味>」「おっとっと おやつパック<コーンポタージュ味>」。
○新作「コーンポタージュ味」
「おっとっと<コーンポタージュ味>」には、陸の生き物の菓子型が30種類入っている。13種類の野菜を使用した小さな子どもでも楽しめる優しい味わいとのこと。
定番の「おっとっと<うすしお味>」は4月上旬から、海の生き物の新しい組み合わせ型、ミニチュア型が加わり、38種類の菓子型を楽しめるようになる。
今回の発表にあわせ、同社が「おっとっと」の歴史や菓子型などについて紹介している。
○おっとっとは、なぜ海の生き物??
「森永製菓では、ポテロングやスピンを発売していたもののスナック部門が弱かったので、スナックの柱になるような新商品を発売したいという強い思いがありました。そういった中、研究所で焼けば膨らんで中空になるシートが開発されました。この技術を活かして新たなスナック菓子を作ろうと企画開発がスタートしたのです。
当時のお客様には、『ソフト』『ライト』といった軽いスナック菓子が人気でした。そこで、軽くてかさがあって100円で手軽に買えて、持ち運びに便利な小さな箱タイプというように、アウトラインが決まっていきました。
味は、カレー味やバーベキュー味などの候補もありましたが、『自然』『健康』といったイメージがあり、売れ筋の味であるシーフード味に決まり、シーフード味なら魚(海の生き物)にしよう、という流れで菓子の形も決まりました。
菓子の型をデッサンにあわせてペンチでブリキを曲げて作り、工場での試作が始まったのですが、焼くと割れたり膨らみにムラができたりとうまくいきませんでした。大きさを当初のものから3分の1に変更し、形もまんべんなく膨らむものを選定し、オ-ブンも何度か変えて、ようやくきれいに膨らむようになりました。『地獄の現場試作』と言われたほど焼いてはダメ、焼いてはダメという繰り返しだったそうです」。
○商品名は居酒屋で誕生! お酒を注いでこぼれそうになり「おっとっと〜」
「それまでになかった中空の魚の形のスナックで、消費者調査からも『売れそうだ』という手ごたえを感じていたものの、悩んだのは商品名でした。担当者は何百という候補を考えたそうです。最初は『小さな水族館』という仮の商品名がついていました。その後、『うおっこパーティ』『小さな水族館』『おかしの魚屋さん』『トトワールド』『魚の学校』『なんかな〜い』など。
そういった中、担当者が居酒屋でお酒を飲んでいる時に、お酒を注いだ時にグラスからあふれそうになり、思わず『おっとっと』と口に出たことから閃いたそうです。『おとと=魚の幼児語だ』『酒の肴にもなるなぁ。おっとっと、お酒もサカナもこぼさずに』『語呂も良い』と全員でワイワイ笑いながら商品名が生まれたそうです。
こういうスナックだから思い切って遊んでしまおう! という考えで、他のことも決まっていきました。タイ、イカ、フグなど9種類の海の生き物の代表として、シンボルキャラクターはくじらに決定。パッケージの蓋の裏には"おっとっとニコニコ占い"(菓子を2コつまんで、その組み合わせで占う。 イカとイカなら「あいつはイカした、いかさまし」など)をつけるなど、とことん『楽しさ』にこだわりました。
CMには、デビューしたばかりのとんねるずが出演し、大好評。おっとっとは1982年4月の発売と同時に猛烈な勢いで売れたため、品切れが続出。すぐに販売計画を2倍に修正したそうです。森永製菓の商品の中だけでなく、日本の1982年のヒット商品として評価されています。その後も、様々な味が発売され、評判になりました」
○おっとっとの変遷 - さつまいもがベースだった時代も
「1982年のおっとっとの原料は、小麦粉ベースで、じゃがいもも使用していました。当時のパッケージの原材料を見ると『小麦粉、澱粉、ショートニング、乾燥ポテト、植物性油脂、砂糖、えびシーズニング・・・』。シーフード味なのでえびシーズニングを使っています。
1989年にさつまいもを使用するようになりました。原材料を見ると、『小麦粉、さつまいもフレーク、澱粉、ショートニング、植物性油脂、えびシーズニング・・・』。そして、2001年からは、さつまいもが無くなり、じゃがいもがベースです。他の変化としては、1982年より、菓子型も少し大きくなっています。菓子型の種類が増えています。商品のパッケージも1982年と比べると大きくなり、2袋入りになりました。時代に合わせて、色々と進化しているのです。
○赤いクジラの名前は?
「『鯨野(くじらの)とと丸』です。1982年の商品発売時にクジラのキャラクターが誕生しましたが、当初は『赤いクジラ』と呼ばれていました。
しかし、"名前がないのはかわいそう"ということで、1996年夏に『おっとっとキャラクター名づけ親大募集』のキャンペーンを実施しました。 4万7,004通の中から、1997年に『鯨野とと丸』に決定しました。『トットくん』『トット』『オット』という商品名をもじったものや、『モリナガスクジラノトトゾウ(蔵)クン』や『海の赤大将』、『海原波之介(うなばらなみのすけ)』、『美味久手吠留(うまくてほえる)クン』、『夫と弟とオットット』など、バラエティーに富んだ名前の応募がありました。
その中から、鯨野とと丸に決まった理由は、おっとっとという商品名と関連していて、覚えやすく日常的に呼んでもらえる、かわいらしい名前だからです」。

マイナビニュース

「森永製菓」をもっと詳しく

「森永製菓」のニュース

「森永製菓」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ