“人が死ぬ直前に取る4つの共通の現象”とは…人は自らの手で天国の扉を開くのか

2024年3月27日(水)12時0分 tocana

 死の瞬間がすぐそこに迫っている者に何が起きているのか——。数多くの死の瞬間に立ち会ってきた終末期医療施設の看護師が、死ぬ直前に見られる4つの現象について語っている。


■死ぬ直前の当人に見られる4つの現象


 臨床的な死から生還した臨死体験者の一部からは死の瞬間の体験談が語られていて興味深いが、では客観的に息を引き取る者を見るとどのような現象を観察できるのか。


 これまで幾人もの死の瞬間に立ち会ってきた終末期医療の看護師、ジュリー・マクファーデン氏が先日TikTokに投稿した動画では、死の前に起こる4つの最も一般的な現象が解説されている。


 米ロサンゼルスを拠点とする看護師であるマクファーデン氏は動画の中で、医療専門家であっても「これらのことが何が原因なのかは分からないが、私たちはこれらのことが頻繁に起こることは知っているので、家族にそれについて事前にしっかりと教える必要があります」と語る。


 では人が亡くなる前によくあらわれるようになる4つの現象とはどんなものなのか。


■幻視


 マクファーデン氏によれば死の間際にあって人は幻視を見るようになるという。すでに亡くなった愛する人に会ったり、死の数週間前くらいからそうした故人と会話したりもすることがあるという。


 マクファーデン氏は終末期医療においてこの現象は「私たちが目にする最も一般的なこと」であると話す。


 家族に誤解してほしくないのは、決して死後の世界の有無の問題ではないことだ。


 死後の世界があってもなくても、死に近づいている人は故人があたかもその場にいるようにして会話をしはじめるのは一般的な現象であり、あの世の有無の問題とは分けて認識しなければならないという。


■直前の回復


 死期の直前に元気になったように見える「終末期回復(Terminal Acidity)」はマクファーデン氏の説明によると、「患者全体の約30%」に起こるもので、亡くなる前の短期間の“エネルギー爆発”であるという。


「つまり重篤な状態に陥った人は、数日間のエネルギー爆発の後、死んでしまうのです」(マクファーデン氏)


 まさに最後の“打ち上げ花火”かと思われる現象だが、一部の患者になぜこのような現象が起こるのか医療側にもまだわかっていない。それでもこのようなことが起きる可能性があることを家族に事前に伝える必要があるのだ。


■つかもうとする


 それまで大人しく寝ていた死の淵にある人が不意に力強く腕をあげて何かをつかみ取ろうとする動きを見せることがあるという。まるでホラー映画の断末魔のワンシーンのようでもあり、それを見てショックを受ける面会者も少なくないという。


 看護師によると死ぬ前に「誰かに会い、誰かをつかんだり、誰かを抱きしめたりするように」手を伸ばしているのだという。


■虚空を見つめる


 死期が近づいている人は、漠然と天井や部屋の隅を見つめていることが増えるという。


「人生の終わりに人の目は開くのです」とマクファーデン氏は動画の中で説明している。


 虚空を見つめながら微笑んでいることもあれば、誰かと話していることもあるということだ。


 死が迫る人が虚空を見つめるのはごく普通のことであり、快適で幸せそうであればそのままにしておくのがいいようだ。


 動画を見た多くの者にとってがこうした現象が奇妙に思えるかもしれないが、実際に親や親族などの臨終に立ち会ったことのある者からはそのいつくかを実際に目の当たりにしたという声もコメント欄に届けられている。


 あるユーザーは優しい母が亡くなる一週間ほど前、ベッドで母が「天使たちを見てください。とても美しいでしょう」と言ったことに言及している。ユーザーにとってその瞬間は特別な母の思い出になったということだ。


 別のユーザーは“つかもうとする”動作について死期が迫った当人に尋ねたことがあるという。すると「天国への扉を開いている」との答えが返ってきたということだ。


 マクファーデン氏の解説は死を恐れている人々に多くの慰めをもたらしているようだ。あるユーザーは「私はかつて死を恐れていました。あなたの動画によって私は死を受け入れることに少し近づきました。ありがとう!」と謝辞を書きこんでいる。


 人々の死に寄り添っている終末期医療従事者ならではのこの動画解説を、多くの人々が実に興味深く視聴したようである。



参考:「LADbible」ほか

tocana

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