分電盤スイッチに「失敗したら爆発」 怖すぎる注意書き、その真相は...

2020年3月31日(火)6時0分 Jタウンネット


「失敗したら爆発」

そんな怖すぎるフレーズが書かれた電気設備がツイッターで話題になっている。

こちらは、ツイッターユーザーの日辻(ひつじ)さん(@loveandsheep145)が2020年3月26日に投稿した写真。「失敗したら爆発」のプレートが付けられているのは、電気の分配を行う分電盤だ。

こんなプレートがかけられるくらいだから、かなり危険な設備に違いない。一体どんなものに電気を送っているのだろう——?

そう思ってプレートの下をよく見ると、そこに書かれているのは

「電熱器」
「クーラ」
「温水器」

の3種類。なんの変哲もない、家庭にもあるような電子機器だ。実は我々は毎日、「失敗したら爆発」してしまう危険と隣り合わせで生活していたのだろうか、と自宅のブレーカーくらいしか触らない筆者は不安な気持ちになってきた。

そこで、写真を投稿した日辻さんに、この分電盤について詳しい話を聞くことにした。

失敗しても爆発はしない

Jタウンネット編集部の取材に応じた日辻さんによると、この分電盤は仕事場にしている事務所のもので、プレートは自身で貼り付けたものだという。

「実用というよりはジョーク的に作った物なので、もしかすると想像されている物とは違うかもしれません」

日辻さんは仕事をしながら、アーティストとしても作品を制作している。作品は電子部品やプログラムを使ったもので、「失敗したら爆発」プレートは、分電盤などの銘板を創っている業者に発注して試作したもの。

「(プレートは)裏から文字を削って作られているのですが、これは『機械彫刻標準書体』という字体を使っていて、機械で削る事ができる形からデザインされたフォントなんです。
そのため普通の印刷された文字と違い少し独特のテイストを持っているので、その書体で普段見かける物とは違う言葉を彫刻したら不思議な違和感があって面白いんじゃないかと思い、試作してみました」

と日辻さん。

なるほど、言われてみれば何かの操作盤や、どこかへの立入禁止を伝えるプレートでよく見るフォントだ。この字体で書かれているからこそ、「失敗したら爆発」に強い説得力があるのだろう。実際は、「ただの分電盤なので漏電やショートしたら発火することはあるかもしれませんが、爆発は無いかと思います...w」とのことだが、今後この分電盤を触る人は、これまでよりちょっと注意深くなるに違いない。

 貼り付けるだけで、いつもの光景が少し違って見える。そんな不思議なプレートは今後、シリーズ化して定期的に発信される予定だそう。

「色々なフレーズを作って、街中の色々なところに貼り付けた写真を撮影しようと考えています」(日辻さん)

次は街のどんなところにプレートが現れるのか、今から楽しみだ。


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