LUNA SEAのアルバムに使われた「石」も展示 静岡・奇石博物館がマニアックで楽しそう

2020年4月5日(日)11時0分 Jタウンネット


静岡県富士宮市にある「奇石博物館」。ここでは、饅頭そっくりな石、断面がサクラの花のようになった石など、ちょっと変わった石を展示している。

「なんだ、ただの変わった形の石か...」そう思う人もいるかもしれない。しかし奇石博物館に展示されているのはそれだけではない。

 

深い緑色の重厚感ある「ブロシャン銅鉱」。なんとヴィジュアル系バンド・LUNA SEAが1996年にリリースしたアルバム「STYLE」のジャケットに使用されたという。ファンもびっくりの紹介文だ。

あるユーザーがこちらの解説文を紹介したところ、奇石博物館はツイッターで話題に。ほかにもユニークな説明書きがあるのだろうか。

Jタウンネットは2020年3月24日、奇石博物館に取材した。

THE BOOMのジャケットにも...

奇石博物館の公式サイトによれば、「奇石」の由来は江戸時代の博物学者・木内石亭が著した石の専門書「雲根志」(うんこんし)にある。江戸時代の中期には石に興味を持った人たちが集まる「奇石会」という交流会が開かれ、奇石博物館の名前の由来となっている。

副館長によれば、奇石博物館では世界各国から集めた2000点ほどの奇石を展示していて、収蔵物は2万点ほどあるという。

「石はどちらかというと敬遠されがちですが、奇石博物館では一般的な第一印象を大事にし、色や形、模様などを特徴的な名前を付けて展示しています」

専門的な知識がない人でも気軽に楽しめる展示ということだ。

冒頭で紹介した解説文は学芸員が考えている。なぜこのような解説にしているのか、副館長に理由を聞いてみると、

「石には興味がなくても(展示に興味を持ってもらえるよう)、音楽や芸術などいろいろな情報と結び付けて紹介しようというのがこの博物館の切り口になります」

とのこと。

音楽のジャンルでは、先述のLUNA SEAのほかロックバンド・THE BOOMのVHS・レーザーディスク作品「いつものボクたちが、いる。」(1999)のジャケットに使われた「立体石化トンボ」(石灰華)なども展示している。

これらの石は実際に奇石博物館が貸し出して撮影したという。

CDジャケットの撮影で使われたもの以外にも、ゲーム「マインクラフト」に登場する石や、オリンピック開催国の石などを期間限定で公開するなど、さまざまなジャンルに結び付けた展示をしている。


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