虎党以外はどこを通れと...? 大阪梅田駅に登場した階段に、他球団ファン大困惑「もう梅田行けない」「思想が強すぎる」

2022年4月6日(水)20時0分 Jタウンネット

「梅田駅 通行止めやんか!!」

2022年4月4日、そんなコメントとともにアップされた写真がツイッター上で話題を集めている。

大阪を代表するターミナルである阪急・大阪梅田駅で通行止めとは一体なにがあったのか。それがこちらだ。

写真中央の大きな柱に「当てはまる方をご通行ください」と書かれている。そして、左の階段には、

「わたしはすでに阪神タイガースファン」

右側には、

「わたしはこれから阪神タイガースファン」

と表示されている。つまり、プロ野球・阪神タイガースのファンでないと通れないということ!?

投稿したのはYouTuberのB-モレル(@grapebmo)さん。熱狂的なオリックスバファローズなので、このどちらにも当てはまらない。そのため「通行止め」とツイートしたようだ。

駅を訪れただけなのに、タイガースファンになることを迫られる——この恐ろしい階段への反響は大きく、多くの声が寄せられた。

「コレはもう手すりを上るしかない」
「もう梅田行けない...(鯉ファン)」
「なんだこの思想が強すぎる駅は!?」

好きなプロ野球チームは己の魂同然。階段1つで魂を売るなど中々難しいはず!

そこで4月6日、職場でもドン引きされるほどの熱狂的なタイガースファンであるJタウンネット記者は、この階段を企画したauじぶん銀行にその意図を聞いた。

「この場所を通りたくないと思う方がいれば......」

同社広報部の担当者によると、話題の階段は大阪梅田駅の1階中央コンコースのビッグマン広場横の中央階段。"阪神ファン用のデザイン"になっているのは4月4日〜10日だという。

もしも、期間中にここにタイガースファン以外の人が来てしまい、選択肢のどちらにも当てはまらない場合はどうすればいいのか。

「もちろん、お通りになっていただいて構いません。
ただ、他の球団ファンの方でどうしてもこの場所を通りたくないと思う方がいれば、その際はお手数をおかけしますが、すぐ横にあるエスカレーターをご利用いただければと思います」(auじぶん銀行広報部の担当者)

また、担当者は「誰しもが阪神タイガースファンである必要なんてありません。切磋琢磨する他球団、そのチームのファンの方々がいてこそだと思っておりますし、リスペクトもしております」ともコメント。無理に魂を売る必要はないようだ。

それにしてもかなり攻めたデザインだが、なぜこんなものを設置したのだろうか。

担当者に聞いてみると、auじぶん銀行が今年からタイガースのオフィシャルスポンサーになったことが理由だという。

「阪神タイガースさんには昔からずっとスポンサードされている企業さんがおり、阪神タイガースを応援している企業といえば○○というイメージがすでにできあがっていたと思うのです。
弊社もその仲間に加えていただくべく、阪神タイガースファンの方々が見た際に、くすっと笑えるような広告をつくれないかという経緯で企画しました。
特に今回は梅田駅に掲出ということもあり、笑いのハードルが高いファンの方々に笑ってもらうためにはどうしてもかなり攻める必要があったため、このような形となりました」

広告は、auじぶん銀行の阪神タイガース担当メンバーと広告制作を依頼した広告代理店の担当者で考案。どちらもタイガースファンとのことで、球団への愛と笑いへの真剣さが今回の広告を生んだようだ。

大阪梅田駅ではこの階段だけでなく、「ブランドカラーはオレンジですが、心はトラ一色です」「阪神タイガースへの愛は、火の玉ストレートです」といったほかのメッセージも掲出。また、甲子園駅にも広告を出しているという。

ちなみに、担当者は階段でどちらを通るのかを聞くと、「もちろん『わたしはすでに阪神タイガースファン』です」。そして、こんな言葉を残していった。

「本拠地・甲子園での試合で、待望の初勝利もございましたし、なんとしても巻き返し、優勝へと一気に駆け上がってほしいです。階段広告だけに」

Jタウンネット

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