スシローの新業態は天ぷら定食!? 揚げたての天ぷらを振舞う「天ぷら定食 あおぞら」の魅力とは?
2025年4月10日(木)11時0分 マイナビニュース
スシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESの子会社FOOD & LIFE INNOVATIONSが、新業態となる「天ぷら定食 あおぞら」を千葉県野田市に4月10日にオープンしました。“寿司”のイメージが強い同社グループが新たに始める天ぷら屋は、一体どんな店舗になっているのか、オープンに先駆けて行われた内覧会にお邪魔してきました。
こだわりの天ぷらをお手頃価格で提供したいという想いから誕生した新業態
これまで、大衆寿司居酒屋の「杉玉」やおむすびスタイルの寿司屋「むすび寿司」と“寿司”の新たな価値観を提供してきたFOOD & LIFE INNOVATIONS。新業態となる「天ぷら定食 あおぞら」は、同社グループの仕入れ力や商品開発力などの強みを活かして、こだわりの天ぷらをお手頃価格で提供したいという想いから誕生しました。
「天ぷらは、家ではなかなか調理が難しく、金額も敷居も高いイメージを持たれていると思う。そこで我々の強みを活かし、リーズナブルで敷居が低く、安くて美味い天ぷら屋をリリースしたいと考え、今回のオープンに至った」と同社 事業責任者の金子剛士氏は背景を述べました。
オープンを迎えた「天ぷら定食 あおぞら」は、東武鉄道野田線の梅郷駅から車で4分ほどの国道16号沿いに位置するロードサイド店舗。店内は、オープンキッチンを囲むようにカウンターが広がり、店の奥には6人がけのテーブル席が用意されています。
金子氏は「駐車場を広く確保し、一人でも家族連れでも来店できるような店舗を目指して開発を進めた。ほとんどの席から調理している姿が見えるので、オープンキッチンならではのライブ感を体験してほしい」と店舗の魅力を語ります。
定食は6種類 食材、油、天つゆ、衣と細部にまでこだわりも
同店で提供される定食は、看板メニューの『あおぞら定食』をはじめ6種類。すべての定食にご飯、味噌汁、高菜明太子がセットになり、目の前に置かれたバットと揚げ網に揚がったばかりの天ぷらが届く、博多スタイルを楽しめます。
一番の目玉は、天ぷらの主役の海老。さまざまな海老を試した結果、エクアドル産の“バナメイ海老”に辿り着いたと同社商品企画部 部長の城野明彦氏は話します。エクアドル沿岸は、年間を通じて海老の発育にとって良い海水温と、広い土地で低密度な養殖が可能となっており、より良い海老の確保ができると同時に養殖に適した環境なのだそう。
さらに天ぷらでは珍しいアジは、鮮度にこだわり店舗まで一度も冷凍されず納品される“生アジ”を使用。生アジならではのふっくら感とサクッとした衣の食感の融合を楽しめると言います。
また、食材だけではなく、天ぷらに用いられる油、天つゆ、衣の3つにもこだわり、揚げ油にはキャノーラ油に一般的な焙煎ごま油よりも穏やかな焙煎感で上品な香り立ちが特徴の“太香ごま油”をブレンドすることで、もたれずにお腹いっぱいになれるよう工夫されているのだとか。
天ぷら粉には、衣付きが良く、素材由来の塩味と旨みを味わえるものを採用。また、素材から衣が剥がれ落ちないように打ち粉を使用したといいます。
天つゆは、記憶に残る天つゆをテーマに、鰹出汁と焼きあご出汁をブレンド。思わず飲みたくなるような、ご飯にぶっかけてしまいたくなるような病みつきの天つゆに仕上がっているのだそうです。
この日、筆者がいただいたのは10種類もの天ぷらを味わえるという『海鮮オールスター天定食』。海老、生アジ、いか、穴子、キス、謹製かき揚げ、半熟たまご、茄子、さつまいも、とうもろこしと、同店の天ぷらを存分に味わえるメニューとなっています。
最初に届いたのは、茄子、さつまいも、とうもろこしの3種類の野菜から。まずは茄子を天つゆにくぐらせて食べてみると、サクサクの衣の中からとろりと茄子がとろけ出します。この食感のコントラストをアツアツで食べれるなんて……と初っ端から幸せな気分に。さつまいもの天ぷらは一度蒸したものを揚げているので甘さが際立ちねっとりとした食感を、削ぎ切りにしたとうもろこしからも素材の甘さを存分に感じられ、子供から大人まで誰もがトリコになりそう。
次に届いたのはキス、生アジ、いかの3種の魚介の天ぷら。キスはとにかくフワフワ。独特な臭みもなくキスならではの繊細で上品な味わいを楽しめました。生アジはアジフライを食べているかのようなジューシーさ。ふっくらとした身から濃厚なアジの旨みが溢れ出します。いかは何口に分けて食べても衣が剥がれずに、しっとりとした身とサクサクの衣の食感を同時に堪能できました。いずれも天つゆはもちろん合いますが、素材の旨みを強く感じられるので、塩で食べるのがおすすめです。
魚介の天ぷらを味わっていると海老と穴子が! 「天ぷら定食 あおぞら」が目玉としている海老は、何もつけずに食べてもしっかりと塩味を感じられるほど濃厚。ふわふわでジューシーな食感と共に、一口目はそのまま、二口目は塩で、三口目は天つゆと三段階で味わうのがおすすめなのだそうです。穴子は適度に身が締まっていながらもホクホクな食感。淡白な味わいの中にふんわりと甘みを感じられ、品のある味わいに思わずうっとりとしてしまいます。
謹製かき揚げは、ごぼう、人参、桜海老の3つの食材だけで完成させたもの。一般的に用いられる水分が多い玉ねぎをあえて抜いたことで、ザクザクの食感と桜海老の香り、根菜の甘みが際立ち、素材本来の味わいをしっかりと感じられました。
最後に提供されたのは半熟たまご。この半熟たまごで食べるたまごかけごはんが絶品なので、どんなに箸がすすんでもご飯を残しておくのがポイントです。
まずは半熟たまごをご飯にのせ、たまごをパッカーンと箸で割ります。
あとはテーブルに置かれた特製タレをかけて、口の中にかき込むだけ。濃厚なたまごの味わいと特製タレの旨みがご飯に絡まり合って…もうこれはたまらない! 最高に贅沢な〆まで堪能でき、心もお腹も満たされる定食となっていました。
なんだかんだペロリと完食した筆者ですが、振り返れば10種類もの天ぷらが胃の中に……。普段であれば「ちょっと重たいかも」と罪悪感に駆られるのですが、油にまでこだわっているからか『海鮮オールスター天定食』を食べても胃のもたつきを感じることなく満足感だけに浸ることができました。
紹介した看板メニューの『あおぞら定食』や『海鮮オールスター天定食』以外にも『ぶっとい海老天定食』、『謹製かき揚げ天定食』、『海老穴子天定食』、『アジフライを超えたい、アジ天定食』とこだわりが詰まったメニューが盛りだくさん。さらに小学生以下の子どもには『大福アイスの天ぷら』をプレゼントする粋なサービスも行っていますよ。
敷居の高さを感じることなく本格的な天ぷらをお手頃な価格で味わえる「天ぷら定食 あおぞら」。この機会にそのこだわりを体感してみてはいかがでしょうか?
吉川夏澄 よしかわかすみ アパレル、スポーツジムのインストラクターをなどを経験し、現在はOLライターとしても活動中。ファッションをはじめ、コスメ、スキューバダイビング、美食、辛いもの……など幅広い興味を記事として投稿中。 instagram : kassunne67 この著者の記事一覧はこちら