和田秀樹 テレビやスマホで視覚と聴覚ばかり使っていると、感情に関わる大脳辺縁系が働かなくなってしまい…嗅覚を刺激する<チョイ足しハーブ料理>をご紹介
2025年4月14日(月)6時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「ハーブの香りで脳を活性化」です。
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ハーブの香りで脳を活性化
春らしく軽やかにハーブ料理を作りましょう。
嗅覚はとても原始的な感覚器です。香りを嗅ぐと、一瞬でいい気分になるのは、脳がグルグルと考える前に、感情が動くから。これは脳にとってとても刺激的なことです。
テレビやスマホにかじりついて、視覚と聴覚ばかりを使っていると、知性や理性に関わる大脳新皮質だけが活性化し、感情に関わる大脳辺縁系があまり働かなくなってしまいます。
最近では、嗅覚と認知症の関係も注目され、「匂いに鈍感になったら、アルツハイマー型認知症の初期症状の疑いがある」と言われています。
チョイ足し感覚で楽しむ
ハーブ料理といっても、チョイ足し感覚でOK。
チキンソテーにローズマリーを加える。
ローリエ1枚を加えてごはんを炊く。
大葉やミョウガといった和のハーブをパスタに加えてみる。
蓋を開け、香りを嗅いだ瞬間に、脳は活性化し、気持ちがリセットされるでしょう。
※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
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