空を舞う鳥の群れを撮ったはずなのに... →まさかの仕上がりに思わず「コレジャナイ」

2020年4月14日(火)11時0分 Jタウンネット


突然だが、こちらの写真をご覧いただきたい。

何に見えるだろうか。

映っているのは10羽程度の鳥の群れ。翼をはためかせる鳥もごく一部、いるのだが...。ほとんどが流線型のフォルムになっている。躍動感ゼロだ。

撮影者は、ツイッターユーザーのとちさん。この光景に、

「鳥の群れが来たからシャッターを切った。...僕が撮りたかったのはコレジャナイ」

と呟いている。空を飛んでいるのに、羽を閉じている鳥が多い1枚。落ちてしまうのでは、と心配になってしまう。この写真を見た他のユーザーからは、

「ミサイル?」
「アレ?翼は...?」
「魚かと思いました」
「ホットドッグみたいw」

などと、もはや鳥には見えないという反応が寄せられている。たしかに遠目で見たらミサイルのようにも。

「迫力ある写真が撮れたかと思っていたのですが...」

2020年4月13日、投稿者のとちさんに詳しい話を聞いてみると、この写真は航空自衛隊築城基地(福岡県築上町)の周辺で6日に撮影したという。

40代男性だという彼の趣味はカメラ。プロフィール欄にも戦闘機にハマってカメラの勉強中とある。

戦闘機は一度空に上がると、しばらく帰ってこないそうで、待ち時間に鳥を撮影していたそうだ。空を飛んでいたのは20羽くらいのヒヨドリだったという。

「沢山の鳥の群れがこちらへ来たのでチャンスと思いました。
鳥の群れが羽ばたいている姿がファインダーでは見えていたので迫力ある写真が撮れたかと思っていたのですが...」

結果として撮れたのは丸みを帯びたヒヨドリ。とちさんが撮影した写真には、ヒヨドリの生態について、こんな指摘をするツイッターユーザーもいた。

「(ヒヨドリは)翼を羽ばたいて上昇しては、翼を閉じて弾道飛行して、下がってくるとまた羽ばたいて、っていう波型軌道で飛ぶのです。なので、軌道の頂点ちょい手前から下りきるまでは翼とじちゃってますんで、タイミング次第でこうなります」

鳥にも様々な種類があるのだな、と感心してしまった。

実際、鳥の生態に詳しい「都市鳥研究会」代表の唐沢孝一さんが、雑誌「サライ」(ウェブ版)に寄せた18年3月16日の記事でも、ヒヨドリは「短く羽ばたいて上昇した後、翼を畳んで滑空する飛び方」をすると説明されている。

反響が大きいヒヨドリの写真。とちさん自身も驚いたという。

「なんとなく面白いなーくらいの投稿だったので驚いています。暗い話題が多いので少しでも笑ってもらえたなら嬉しいです」

みなさんは、何に見えただろうか。


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