丸亀製麺×株式会社TOKIO共創商品「トマたま」に新商品が登場 - なぜ“牛カツ”なのか?
2025年4月15日(火)14時16分 マイナビニュース
讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は4月4日、報道関係者向けにこの春の新作商品・新サービスに関する説明会兼試食会を開催した。
昨年は全店で麺職人の配置を完了するなど、うどんのおいしさを進化させてきたという丸亀製麺。今年で創業25周年という節目を迎え、本会では2025年の最新の取り組みの数々が紹介された。
今回はその中から、4月22日より販売を開始する人気シリーズ「トマたまカレーうどん」の新商品『牛カツトマたまカレーうどん』について取り上げる。
○■進化する『トマたまカレーうどん』に “牛カツ”が新登場
2000年に兵庫県の加古川市に1号店がオープンした丸亀製麺は、2011年に全国47都道府県に出店し、同年、海外1号店であるハワイ・ワイキキ店をオープン。その後も海外進出を続け、2018年には全世界で1000店舗を超える店舗展開を達成した。
コロナ禍では「丸亀うどん弁当」の販売を開始したほか、株式会社TOKIOと共創型パートナーシップを締結し、ビジネスパートナーとして共創商品『トマたまカレーうどん』の開発をスタート。
丸亀製麺とTOKIOメンバーの松岡昌宏さんが共同で開発し、2021年9月に初登場した『トマたまカレーうどん』や、その味わいをベースとした新作商品は『トマかまカレーうどん』シリーズとして、毎年人気を博してきた。
今年で誕生から5年目を迎える『トマかまカレーうどん』の仕込みはカレーうどんには珍しく、ニンニクとおろし生姜をごま油で炒めることから始まり、それが唯一無二の香りや辛さといった味わいの基調となっている。
カイエンペッパーやトマトなどを加えていくことで、病みつきになるようなガツンとしたパンチのある味わいを実現しており、すでに累計1000万食を突破しているという大人気商品だ。
最初の試作時から松岡さんの中では、こうした『トマたま』の味わいや調理工程のイメージはほぼ決まっていたらしく、丸亀製麺のうどんに合う味わいを突き詰めていくことで『トマたまカレーうどん』は誕生したという。
2022年4〜5月には「チーズ」が登場。ごはんにも非常にマッチする仕立てであることからライスの販売も実施した。
2023年4月は『トマたまカレーうどん』と『とろける4種のチーズトマたまカレーうどん』、『豆乳仕立ての冷やしトマ釜カレー』の3種の商品を期間限定で販売。さらに2024年5月には、子どもをはじめ辛いものが苦手な人でも食べられる『トマたまカレーうどん』といったコンセプトで、『甘口トマたまカレーうどん』が登場している。
丸亀製麺の商品ラインナップの中でもズバ抜けて辛い商品という「トマたまカレーうどん」だが、「甘口」商品では辛味を抜く代わりにフルーツのペーストを加えることで、奥深い味わいを実現しているという。
○■『トマたま』の個性に負けない牛カツの存在感
そんな『トマたまカレーうどん』シリーズだが、今年の新作『牛カツトマたまカレーうどん』は、大判の牛カツを載せたボリューム満点の商品。
こだわりのポイントは、注文が入ってから調理される揚げたての牛カツだ。牛カツのカットの仕方にも工夫があり、斜めに包丁を入れて牛カツの断面を大きくとることで、牛カツの脂の甘みや旨みをしっかりと感じられるようにしているという。
牛カツを採用した理由は、『トマたまカレーうどん』のベースの味が非常に強く、豚カツやチキンカツではカツの味わいが負けてしまうため。松岡さんの「牛カツ一本でいこう」という方針のもと試作を重ね、両者の個性的な味わいが競り合う味わいを目指したそうだ。
『トマたまカレーうどん』はニンニクとおろし生姜をふんだんに使用していることが味わいのキーとなっており、ひと口うどんを啜ると、ガツンとしたパンチが感じられ、汗をかくような辛さもしっかりと楽しめた。
丼の半分を占めているほどの大きな牛カツは、見た目のインパクトも抜群。『トマたまカレーうどん』の唯一無二感の味わいと、もちもちの打ち立てうどん、揚げたてで提供される牛カツという三位一体が魅力の商品のようだ。
『牛カツトマたまカレーうどん』は、一口ごはんつきで並サイズ1580円から。お持ち帰りも可能で、4月22日から6月上旬まで一部店舗を除く全国の丸亀製麺で販売予定だが、数量限定のため販売終了時期が早まる可能性もある。気になる人は早めにお店へ足を運んでほしい。
通常の『トマかまカレーうどん』と『とろける3種のチーズトマたまカレーうどん』、そして昨年に新登場して大ヒットとなった『甘口トマたまカレーうどん』も同時に期間限定で販売される。
なお、丸亀製麺では25周年を記念して、4月1日から「25周年丸亀ニコニコプロジェクト」として各種キャンペーンを始動させている。うどんを粉から打つ体験ができるうどん教室などを行う「うどんキャラバン隊が行く!うどんニコニコ体験25」の第1次募集は、4月21日まで。
また、昨年11月に好評を得た「わがまち釜揚げうどん47」の販売を、「わがまち釜揚げの47の全国味巡り」として、2025年4月1日から10月1日まで「釜揚げうどんの日」である毎月1日限定で実施していく。
「わがまち釜揚げの47の全国味巡り」では、昨年の「わがまち釜揚げうどん47」で考案された地域限定の『釜揚げうどん』のつけ汁の中でも、とくに人気の高かった都道府県のつけ汁を全国の店舗で2種類ずつ販売予定だ(一部店舗を除く)。
伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら