香港人に聞いた、李錦記のオイスターソースでいつもの料理を10倍おいしくする方法
2025年4月20日(日)17時0分 食楽web
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●冷蔵庫で余らせがちなオイスターソースはこう使うのが正解! 李錦記の中の人に聞いた美味しさの秘密とは?
最近、SNSなどで流行っている“悪魔の漬けダレ”をご存知でしょうか? ポン酢や醤油などをベースに、砂糖、塩、生姜やごま油を配合して作ったタレに、食材を漬け込んで調理することで、ご飯が止まらなくなる味わいになる、というもの。
しかし、実はそんな面倒を一本で解決してくれる調味料があります。それが中華調味料のオイスターソース。これ一つあるだけで“悪魔の漬けダレ”ができちゃうんです。
オイスターソースといえば、中華風の炒め物などに使う牡蠣を原料にした調味料ですが、普段はあまり使わないので冷蔵庫で眠ったままになっている、なんて人も多いと思います。めちゃくちゃもったいない!
なぜならオイスターソースは、実は醤油やソースのような、超がつく万能な調味料だからです。中華料理だけでなく、和食、洋食にも使えるうえ、かけだれ、漬けだれ、煮込みソース、ドレッシング、果てはデザートの隠し味にもなります。
つまり、牡蠣や中華のイメージにとらわれずに使えば良いのです。この情報は、オイスターソースを生み出した香港の老舗ブランド・李錦記(リキンキ)の本社に勤める知人(香港人)から教えてもらったもの。
まず、その万能っぷりを知ってもらうために、みんな大好き「からあげ」を、オイスターソースだけで作ってみて欲しい!
鶏肉の表面にオイスターソースがまんべんなく絡むように合わせて揉み込み、30分ほど寝かせて片栗粉をまぶして揚げるだけ
一般的な唐揚げは、鶏肉に醤油、生姜、砂糖、酒といった調味料で下味をつけ、片栗粉や小麦粉などをまぶして揚げますが、その下味を、オイスターソースだけでまかないます。
この「オイスターソースからあげ」、作って食べてみると驚くはず。想像するような中華味では全くありません。まろやかで上質な味わいの和食的なからあげができます。なんなら、漬け込んでフライパンで焼くだけでも美味しいです。
オイスターソースだけで美味しくなる理由は、これが「塩味、甘味、コク、旨み」のバランスに優れた調味料だから。
オイスターソースだけで揚げたからあげ[食楽web]
もしかしたら、オイスターソースは味が濃いとか、しょっぱいといったイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは使う量によります。醤油だって使いすぎるとしょっぱいですよね。それにオイスターソースだと、塩味がとがりすぎず、とってもマイルドな仕上がりになります。
しかも1つの調味料だけで下味をつけたとは思えないほどの深いコクをもたらしてくれるのも嬉しいところ。さらに付け足すと、鶏肉の旨味を引き出してくれているような、非常に豊かな味わいになります。
ちなみにオイスターソースを使った漬けダレが生きるのは、からあげだけではありません。白身魚を漬けて焼けば、西京焼きならぬオイスター焼きになるし、アボカドやきゅうりとクリームチーズを少量のオイスターソースに漬けておけば、お酒が止まらないおつまみが完成。
まさに万能の“悪魔の漬けダレ”と言っても過言ではありません。
オイスターソースで、アボカドやきゅうり、クリームチーズを30分ほど漬け込むだけで絶品おつまみが完成。オイスターソースの分量は小さじ1/2程度で十分
ちなみに、オイスターソースは生食OKなので、かけダレとしても超優秀。蒸し野菜や蒸し鶏などにオイスターソースをかけるだけで美味しいです。ぜひ李錦記の公式ホームページのレシピを参考にして、作ってみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●DATA
李錦記のレシピ
https://www.sbfoods.co.jp/lkk/rcp_item.html