スーパーで見かけた『鮮魚』のラベル 付いていた商品に「二度見した」「頭が混乱」
2025年4月21日(月)16時33分 grape

岐阜県土岐市を中心に展開する『オオマツフード』。土岐市・多治見市に3店舗を構え、長年地元の人たちに愛されている、地域密着型のスーパーマーケットです。
そんな筆者も『オオマツフード』のファンの1人。自宅から頻繁に行ける距離ではないものの、休みの日などに時折訪れています。

『オオマツフード』のお魚コーナーにあったものは…
先日、久しぶりに『オオマツフード』に買い物に来た筆者。お魚コーナーに立ち寄ってみると、なにやら魚ではないもので売り場が埋め尽くされていました。
チヂミにグラタン、奥には餃子まで並んでいます…。
「ここってお魚コーナーじゃないの?」と疑問に思いながら近付くと、あるものを発見。

なんとウインナーまで並んでいました!串が刺さっていて、バーベキューにちょうどよさそうですね。
ところが、ラベルをよく見てみると、なにやら違和感が…。

なんと商品名が『鮮魚』!思わず二度見してしまいました。

一瞬「これ、魚の串刺しなの?」と頭が混乱しますが、この形は間違いなく、ウインナーです。
なぜ、ウインナーなのに『鮮魚』のラベルが貼られているのでしょうか…。
『オオマツフード』下石(おろし)店の店長、国本さんと魚チーフのナガケンさんに取材しました!
ウインナーなのにラベルが『鮮魚』のワケ
『オオマツフード』では、魚・肉・野菜など、それぞれのコーナーにチーフがいて、各チーフが市場に仕入れに行くそう。
その際に、自分の担当外の商品であっても「おいしそう」「面白い」と思ったら、買い付けるといいます。
買い付けた商品は『肉ならお肉コーナー』『魚ならお魚コーナー』ではなく、買い付けたチーフのお膝元で販売するのが『オオマツフード』のスタイル!
そのため、このウインナーも魚チーフのナガケンさんが仕入れてきたため、お魚コーナーで販売していたというわけなのです。
また、ラベルをあえて『鮮魚』にしたのは、魚チーフが買い付けたというアピールと、ナガケンさんの遊び心とのことでした。

下石店の店長・国本さん(左)、魚チーフ・ナガケンさん(右)
このほかにも、お魚コーナーには、冷凍シーフードミックスと並んで、冷凍マンゴー、冷凍メロンや冷凍白桃が!
これらの冷凍カットフルーツもナガケンさんが仕入れてきたもの。客からは好評で、売れ行きも好調とのことでした。
魚以外の数々の食材が並んでいるお魚コーナーは、もはや仕事の域を超えたナガケンさんの趣味嗜好があふれているようです。

『魚は入っていません』『魚屋チーフ暴走中』などの楽しいポップの数々
ちなみにナガケンさんいわく…。
市場で買い付けをしていると、魚が「ボクを買って!」と、しゃべりかけてくる声が聞こえてくるんですよね。
まさに自他ともに認める『変態魚チーフ』なのだそうです!
毎週土曜日には、店頭で『オオマツフード』名物の鰻を、魚の魅力にとりつかれたナガケンさんが、愛情込めて焼いている姿が見られます。

破格の価格で面白い食材がたくさん並ぶ『オオマツフード』。
豊富な食材だけでなく、ラベルやポップにも個性があふれていて、訪れたらファンになってしまうこと必至です!
変態チーフことナガケンさんだけでなく、個性あふれる店員たちも『オオマツフード』の魅力の1つ。
近くを訪れた際には『オオマツフード』のユーモアに満ちた店員たちに、会いに行ってみてください!
[文/キジカク・構成/grape編集部]
取材協力オオマツフード