「子どものお金トラブル」親の4人に1人以上が経験 - 最大の原因は?

2025年4月22日(火)10時17分 マイナビニュース


みずほポシェットは4月17日、「令和っ子のお金トラブルと金融経済教育に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年3月、全国26歳〜54歳男女800名(小中学生の子どもを持つ母親400名を含む)を対象にインターネットで行われた。
○4人に1人以上の親が子どものお金トラブルの経験アリ
小中学生の子どもを持つ母親を対象に、子どものお金トラブルについて調査した。子どもに対して、お金に関するトラブルが起きたことがあるかについて聞いたところ、4人に1人以上(28.0%)の親があると回答。さらに、お金トラブルによって子どもに怒ったり言い合いになったりしたことがあるのは8割以上(83.0%)と非常に高い結果となった。
○子どものお金トラブル、原因は?
親子喧嘩にまで発展した"お金トラブル"。原因について聞いたところ、「お金や買ったものの大切さを理解していない」(43.0%)が最も多く、次いで「子どものお金に対する無計画な使い方」(41.9%)、「なんでも欲しいものを購入したがる/親にねだる」(23.7%)という結果になった。お金の大切さや重みに対して親子間で理解のギャップがあると、喧嘩にまで繋がってしまう可能性が高まることがわかった。
○子どものお金トラブル「対策できていない」4割超
こうした状況を踏まえ、「自身が小学生〜中学生だった頃と比べ、今の子ども達がお金に関するトラブルに合うリスクは高まっていると感じているか」聞いたところ、6割以上(64.5%)が「(高まっていると)感じる」と回答。その理由としては「子どもへのデジタルデバイス(スマホ・ゲーム機)の普及が進んだため」(55.0%)「子どもが簡単にアクセスできるサービスが増えたため」(49.6%)「キャッシュレスなどが原因で、お金の大切さが分かりづらくなってしまったため」(45.7%)が上位に挙がっており、令和ならではの環境によってトラブルリスクが高まっているようだ。
また、子どものお金トラブルを防ぐための対策を家庭内でできているかについては4割以上(41.8%)が「できていないと思う」と回答しており、リスクの高まりを意識していながら、対策を取れていない家庭が多いことがわかる。
○幼少期の金銭感覚が将来の貯蓄に影響?
続いて、大人世代に対して、幼少期のお小遣いの使い方と現在の貯蓄額について調査した。幼少期の頃にお小遣いを計画的に使っていた"計画派"と無計画に使い切ってしまう"無計画派"に分けて現在の貯蓄額について聞いたところ、計画派・無計画派で約250万円の差異があることが明らかになった。子どもの頃にお金をやりくりする力がつけられていたかどうかが、将来の貯蓄額に少なからず影響しているといえそうだ。
○子どもの金融経済教育の実態
子どもの金融経済教育の実態について聞いたところ、約半数(49.3%)の親が子どものお金に関する教育を「できていない」と回答した。
子どもが将来自立するために持って欲しい知識については、「金銭感覚(お金の大切さや付き合い方) 」が9割弱(88.5%)と最も高くなった。2位の「外国語」(61.0%)を大きく上回る結果となったことは、昨今の複雑な社会環境による子どもの将来に対する親の不安を示した結果といえそうだ。​またその中で、自分で教える自信がないものについても聞いたところ、同様に「金銭感覚(お金の大切さや付き合い方)」(41.3%)が最多に。子どもの将来のためには金銭感覚を養う重要性を理解しているにも関わらず、自分では教える自信がないという課題感を持つ家庭が多いことがわかる。

マイナビニュース

「お金」をもっと詳しく

「お金」のニュース

「お金」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ