観葉植物として置いているなら… 思わぬリスクに「知らずに置いてた」
2025年5月5日(月)18時40分 grape

※写真はイメージ
部屋を彩る観葉植物は、見た目が美しく、空気がきれいになる気がして、つい集めたくなるものです。
しかし、身近な観葉植物のなかには、子供やペットにとって思わぬ危険が潜んでいるものもあります。
うっかり触れたり、口にしたりしてしまうことで健康被害を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
本記事では、植物に関する啓発活動をしている一般社団法人Flower Works Japan(以下、Flower Works Japan)のウェブサイトから、『毒性のある観葉植物』について解説します。
意外と知られていない毒性のある観葉植物

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白く美しい花を咲かせる『スパティフィラム』。手入れが簡単なことから人気があり、インテリアグリーンとして取り入れている人も多いでしょう。
『ピースリリー』とも呼ばれ、『清らかな心』という花言葉が付けられた、見た目も優雅な植物です。
しかし、スパティフィラムは毒性植物に分類されており、正しい知識を持たずに家に置くのは危険です。
Flower Works Japanのウェブサイトでは、次のように注意喚起しています。
スパティフィラム
葉や茎に毒があります。
葉や茎の汁液が皮膚に触れるとかぶれることがあります。
Flower Works Japan ーより引用
スパティフィラムの葉や茎、樹液には強い毒性があり、誤食すると口内炎を発症したり嘔吐したりする可能性があります。
命に関わるほどのリスクはないものの、安心して育てられる観葉植物とはいい難いでしょう。
小さな子供やペットがいる場合は、特に注意が必要です。
子供やペットがいる場合の対策

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好奇心旺盛な子供や、なんでも口にしてしまうペットにとって、観葉植物は時にリスクのある存在になります。
うっかり口にしたり触ったりして健康被害を引き起こさないよう、次のような安全対策を取り入れましょう。
・子供やペットの手が届く場所に置かない。
・植物に触れた後は必ず手を洗う。
・動物が嫌がる匂いを近くに置く。
手が届かない高い棚や、吊り下げ型のプランターを活用すると安心です。また、鉢カバーやフェンスで囲うなど、物理的に触れにくくする工夫も効果的です。
触れた手で子供やペットに触れることで、思わぬ影響が出る恐れがあります。植え替えや水やりの後は、手に毒性の成分が残っている場合もあるため、必ず手洗いをしましょう。
スパティフィラムは美しく育てやすい観葉植物ですが、思わぬトラブルを避けるためには少しの知識と注意が必要です。
植物の特性を理解し、安心してグリーンライフを楽しめる環境づくりを心がけましょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 Flower Works Japan