兵役時代のエピソードを語るK-POPアイドルたち。「氷点下での訓練」「ラーメンは袋のまま」…。どんな経験談からも想像できることとは

2024年5月10日(金)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

K-POPアイドルのファンが避けられないのが「兵役」です。兵役法第3条第1項にて「大韓民国の国民である男性は、兵役の義務を誠実に遂行しなければならない」と定められているため、“推し”の兵役が終わるのをひたすら待っているファンも大勢いることでしょう。ライター・間木まきさんもその一人。そこで今回間木さんの著書『待ち活33』から<推しが戻ってくるまでにファンがやるべきこと>を一部紹介します。

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過去の先輩たちの体験談を参考に読む


韓国在住の私の友人によると、韓国の男性は兵役の思い出話を積極的にする人としない人に分かれるといいます。

もちろん軍生活でいい思い出がない人は話したがらないでしょうし、逆に武勇伝を語る人もいるでしょう。

その友人の旦那様も自発的に兵役の話はしないけれど、かつて服務していた部隊の関連場所に連れて行ってくれることがあったそうです。質問するとすぐ教えてくれる、とも。

同様に、兵役時代のエピソードを伝えてくれるアーティストがいます。インターネットで検索すると様々な体験談を読むことができますし、テレビで語ったことをブログに記録してくれているペン(※1)もいます。

過酷な訓練の体験談を目にしてしまうと、推しのことが心配になるかもしれません。

韓国の冬は寒く、マイナス20℃前後になることもあるといいますし、山での訓練では孤立することも…と語る韓流スターもいました。

アーティストに限らず、軍隊に行きたくないという人はやはりいるけれど、除隊の際はいい思い出に変わることもあるそうです。

訓練中の食事


食事については、こんな話が。

ビニール袋にごはんやおかずを入れ、そこにスープを投入。袋を閉じて、お箸で混ぜ混ぜしたら出来上がり…のボンジパッというご飯を食べることがあるといいます。

ボンジが袋でパッがご飯の意味なので、袋ご飯という意味合いですが、そのままですね。

そのビニールの先を切って、チューチューしながら食べる。そんなことも、訓練中にはあるようです。日本でいう、猫まんま的なもの!?

そんな興味深いエピソードも、あれこれ検索すると知ることができます。豪快でカッコいい、とも感じてしまいます。

そういえば、軍隊がモチーフの韓国ドラマでも、そんなシーンがありました。「辛ラーメン」の袋にお湯を入れてそのまま食べるポグリ、というのが。韓国の人はわりと袋のまま、ラーメンやご飯を食べることがあるようです。

K-POP人気立役者の著書


K-POP人気の立役者といっても過言ではない人気ミュージシャン・Kさんの著書は、とても参考になりました。

「幸せを数える。」というタイトルで、心を打つ内容です。


(写真提供:Photo AC)

641日に及んだ兵役生活を日記として綴っていて、過酷な毎日があったからこそ気付ける幸せが多くあった、と発信しています。

そこには兵役中に見つけた77個の幸せへのヒントが記されており、きっとK-POPペンみんなにとっての勇気になります。

10年以上前の日記ですが、制度は多少変わっていても、その心の持ち方が心に響いてきます。

短くない兵役を終えた時


入隊後の変化で盛り上がっているSNS投稿もありました。

入隊してからこの上なくかっこよくなったメンバーのことや、性格がソフトだったのに鬼の教官になっていたメンバー。さらにはマッチョになって、シャワー室で出くわしたらキラキラ輝いていた、というメンバーも。

いずれにせよ、どんな経験談からも想像できるのは、短くない時間を終えた時、多くのペンに出迎えてもらえる未来は嬉しいものだということ。

そして一日も早くステージに立ち、ペンに報いるように、という目的は共通なのです。

そんな言葉を推しの口から聞ける、その日を待っています。

※1 ペン もちろん筆記用具ではなく、ファンのこと。つまり、K-POPファン。ペンの語源は英語の「Fan」で、韓国語では「F」を「P」と発音する。日本ではこのK-POPペンのように「○○ペン」などと、他の単語とセットで使用することが多いが、韓国では「ペン」単独でも使う。

※本稿は、『待ち活33 K-POP 推しが兵役から戻るまでにしたいこと』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

婦人公論.jp

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